若い世代の保険

長女夫婦が、保険の加入を検討したいと、少し前から言っていました。

私は、共済とかでいいじゃない?と、自宅にたまたま入っていた県民共済のチラシを渡してあったのですが、当然ですが他の商品も検討したかったらしく、最近よくある、保険が相談できるところに、WEBから相談予約をしたらしいです。

そして、生年月日や、どんな保障か必要かなどの質問に答えると、面談の予約と、提案してくれる保険の見積もりが早速、メールで送られてきたらしい。

今はこういうことが、会わなくてもできてしまうので便利ですね~。

昔は、「保険のおばちゃん」が、会社のあちこちに顔を出して営業していましたね(;^_^A

娘たちはプリンターを持っておらず、せっかく送ってもらった見積書を印刷することができないため、私に転送されてきたpdfファイル9点を、私が印刷して、娘夫婦に渡して読んでみるように伝え、私自身も読んでみることに。

9点もあって、まだ少ししか読んでいませんが、なんというか立派な保険ばかりで、手数料かかってるんだろうな~って思ってしまいました。

我が家も若い頃は、普通に保険屋さんに勧められた「定期付終身保険」に加入していましたし、貯金がほとんどなかったので、家族の誰かが入院ということになったら困る、と思い、まだ小学生くらいだった娘二人も含め、家族全員で「医療保険」に入っていました。

今考えると、もったいなかったですが・・・あの頃は、今のようにネットでいろんな情報を調べることもできませんでしたし、「結婚したらとりあえず保険は必須」みたいに思っていました。知識がなかったんですね。
※でも、小さな頃に病気になり、それ以降、医療保険に入りにくくなる、ということもありますので、そのあたりは自己判断でお願いします。

誰も、教えてくれる人なんていませんでしたからね。今みたいに「マネー講座」なんてなかったですし。保険やさんに聞けば保険を勧めるに決まってすね(笑)

たくさん提案してもらって、今度面談に行く日程も決まっているのですが、申し訳ないけど私がちらっと見たところ、「これがいいんじゃない」というものは、ないような気がします・・・まだよく見てないですけど。

そもそも、今のあの二人に、「保険」が必要か?ってところからですね(;^_^A

私は前から、娘に、

「保険はたくさん入る必要はないよ、もともと会社に勤務して健康保険に入っているんだから。入院しても高額療養費制度があるし、そんなに困らないよ」

とは話してありましたが、まあよくわかっていませんよね。

娘たちはまだ結婚したばかりで子供もいませんし、二人とも働いていますので、死亡保障もたくさんは不要な気がしますし、家を買えば、団体信用生命保険に加入しますので、それも立派な「保険」になります。

でも妊婦さんになってからでは、医療保険で分娩時に異常があった場合の保障がされませんので、そこまでカバーしたいと考えるようでしたら、妊娠前に加入する必要がありますね。

私は自分自身が2回、入院して手術を受けています。そして医療保険にも加入していて、2回とも給付を受けていて、ありがたいと思いましたが、正直、思ったのは、

医療保険って、入ってなくてもなんとかなるのでは?

ということでした。

小さなお子さんがいらっしゃる家庭で、お母さんが入院した、ということになれば、外食が増えるかもしれませし、個室に入りたいということであれば、差額ベッド代は自己負担ですので、そういったものを保険の給付でまかなえれば助かるとは思います。

ですが、普通にどこかの会社に勤務して、健康保険に加入しているのであれば、どれだけ高い手術を受けても、一か月に支払う金額の上限は決まっています。

以下、全国健康保険協会のHPからの抜粋です。詳細はHPをご確認ください。

  • 標準報酬月額26万円以下の方・・・57,600円
  • 標準報酬月額28万〜50万円の方・・・80,100円+(総医療費※1-267,000円)×1%
    ※1総医療費とは保険適用される診察費用の総額(10割)です。

収入で区切られていますが、若い方の場合、上記の2つの区分に入る方が大半なのではないでしょうか?

私は、目の手術をして、支払いの時に請求金額を見たら、手術代だけで20万近くだったと思います。もちろんそれでも3割だけの負担ですが。大部屋だったので、差額ベッド代はありませんでしたが、もちろん診察代や薬代など加算されて、それこそ目が飛び出る金額(笑)

それでも、会社の保険組合に高額療養費給付の申請をして、2か月後くらいには、お給料と一緒に給付金が振り込まれました。

もちろん、加入していた民間の医療保険の会社にも連絡して、保険給付申請をしたので、そちらからも

手術料の一部+5,000円×入院日数(20日くらい)

給付があり、結果、併せて私が窓口で支払った金額以上のお金がもらえました(;^_^A

でもこれは「儲かった」とかでなく、

それまでに何十万も保険料、払ってますから。

1年の保険料 約35,000円 × 加入年数(例えば10年)=350,000円

元がとれたくらいですね~。主人はこれまで一度も、医療保険のお世話になっていませんから、元がとれてないです。

会社の保険の高額療養費制度を受けられるのも、毎月、保険料を払ってるからです。

でも、保険って、「元がとれる」とかじゃないんですね。書いといてナンですけど。

もともと、元はとれなくて当然なんです。健康で過ごせれば、保険は不要なので、元はとれない。でもいざ、誰かが入院したら、費用的に困るから、保険をかける。

旅行保険とかは、全部掛け捨てですよね。「もったいない」と思いますが、旅行先で万一、病気になると大金がかかるとわかっているから、「保険をかける」。でも、現地で病気にならずに、払った保険料は一円も戻ってこなくても、「元気で楽しく行ってこれたからいいや!」ってことですよね。

もともと日本は、「国民皆保険」で、何等かの健康保険に加入しているはずです。この保険も、「保険料を払って」加入していますよね?ここですでに「保険料を払っている」んですよね。

でももちろん、毎月の生活でぎりぎりの家庭もあるでしょうし、それぞれの事情がありますので、一概には言えませんが、あまりたくさんの保障はいらないんじゃないかな?と、私は思います。

娘たちの見積書を見て、もう少し保険について思うところを書いてみたいと思います。

※加入の判断は自己責任でお願いします。