56歳のFP2級受験記

今年1月のFP(ファイナンシャルプランニング)技能検定3級に続き、5月に2級を受験して、無事に合格しました。

今年2月にFP3級に合格してから、「2級はどうしようかなあ~」とずっと考えてきましたが、受験するなら今しかないでしょ、ということもわかっていたので(3級合格して、FP全般の知識が少し身に付いたところで、たぶん一番今が気合もある^^;)

もし、受験しない方を選んで(つまりラクな方を選んで)、世の中のFP試験が終わった頃、ツイッターで「合格しました」などのツイートを見て「ああ、私も受ければよかった・・・」と後悔するのは明らかだったので、とりあえず、不合格になってもいいから受けようと。

まあまあ勉強には苦労しましたので(笑)、記録に残しておこうと思います。

もし今後、FP2級を受験される方の参考になる部分が少しでもあればと思います。

テキスト・問題集購入

まずはテキスト・問題集をセットで購入しました。

これは、3級の受験体験から、次は「ほんださん」(FP検定試験対策動画を出してらっしゃるYoutuberの方)推薦のテキストにしようと決めていたので、LEC社の本を最初から買いました。

今販売中のものは、「2023年9月試験・2024年1月・5月試験向けに対応」と書かれていますので、9月に受験予定の方はこちらを購入すれば良いかと思います。

FP2級・AFP 合格のトリセツ 速習テキスト 2023-24年版 (FP合格のトリセツシリーズ) [ 東京リーガルマインド LEC FP試験対策研究会 ]

FP2級・AFP 合格のトリセツ 速習問題集 2023-24年版 (FP合格のトリセツシリーズ) [ 東京リーガルマインド LEC FP試験対策研究会 ]

 

学習①動画を倍速で見ながらテキストを読む

私は、分厚いテキストを最初から全部読むのが苦痛(?)だと思ったのと、3級の時にお世話になった動画がとてもよかったので、2級を受けるなら、最初から動画を有効活用させていただこうと思っていました。

※「ほんださん FP」で検索すればすぐに見つかります。

私は学習を開始したのが遅くて、のんびり見ている時間がなかったので、ほとんど1.2倍速か、1.5倍速の早送りで見ました。

※ただ、1.5倍速は、ずっとそれで聞いていると脳を使いすぎて疲れてきますので、適度に速度も変えてみてください。

ほんださんの動画では

「ここ、めちゃくちゃ出ます~

「ここはまあ、もし難しかったら最悪覚えなくてもいいかな~、そんなに出ないんで

とはっきり言ってくださるので、テキストに印つけをして、「出ます」と教えてくれたところをまずは重点的に覚えることにしました。

※FPの知識としては、もちろんどれも知っていた方がいいものばかりなので、皆さんはできるだけしっかり読むことをオススメします。

テキストにも項目ごとに重要度は書いてありますので、それも目安になります。

印をつけておくと、あとから復習もしやすいです。

学習②一通り学習したところから過去問を解いてみる

FP試験は6分野あるので、1分野1本くらいでしたら、6本動画見たら終わるんですが、ほんださんの動画はFP2級に関しては、1分野1本じゃないんですよね。

とても詳しく、それぞれの分野ごとに、少しずつ区切って説明してくださっています。

本当は全部見ると良いのですが、時間があまりなかったので、自分が少々得意と思っている、ライフプランニングや、金融商品の知識などは、テキストだけ読んで、わからないところがある場合のみ、動画で解説を聞くというようにしました。つまみ食い状態^^;

そうやって自分では学習が終わったつもりの項目から過去問を解いてみるのですが、一通りの学習くらいだとまだ、

ほとんど頭に入っていない^^;

ことが判明しますね。

あまりに間違えてばかりの分野は、繰り返しテキストを読むか、動画を見る。

何度も見ると、音声で説明してくださっているので、頭に入りやすいです。しかも時々面白かったりするので(笑)楽しんで見られます。

 

ほんださんは、「この動画全部見てくれるだけで合格します」とおっしゃっているのですが、本当に、内容が濃いです。しかもわかりやすい。

なんだか絶賛してしまっていますが、同じように考えていたFP受験生はとても多いはずです。

 

学習③問題集で間違えたところを何度も繰り返す

学科・実技ともに、これをやることが一番、知識が頭に入るのではと思います。

ある程度テキストを読んだり、動画で知識を頭に入れたら、どんどん問題集をやった方が良いと私は思います。

という私も、さあ問題集、とやってみたら、学科の問題は特に、似たような、ちょっと言葉が違う文章がズラズラと並んでいて、それをひたすら読んで、小さな間違いを見つけたり、数字を埋めていくという作業が、、なんというか

キーーーーーーーッ(`´)/

となりそうになります。私はなりました・・・

繰り返しになりますが、私が準備を始めたのが遅かったため、とにかく時間が足りず、詰め込むばかりだったので、大いに反省しています。

※5/28の試験で、勉強開始したのがGW中くらいでした。

 

それでも、叫びそうになりながらも、少しずつ問題集をやっていくと、2-3週目になると、1回目よりは格段に、問題を読むスピードが速く、瞬時に理解できる問題も多くなっていきます。問題文に慣れてくる感じです。

私の場合、ここまで来たのがなんと受験の3日前くらいで^^;

最後の二日くらいは、問題集読みすぎて、頭痛がしてきました(もともと頭痛持ちです( ;∀;))。

残り2日くらいの時にまだ5割くらいしか正解できなかった時にはほんとに、「もう諦めようか・・・」とも思いました。

でもここで諦めたら、試験後に我に返った時に、『もっと頑張っておけばよかった』と絶対思うに決まってるから、

試験終了までは絶対、諦めない!

などと、もうスポ根ドラマのようになっていました。今はスポ根とも言わないのでしょうか・・・

学科、実技ともあと5問ずつくらい取れればきっと受かる(なんてギリギリ^^;)から、あと少し・・・と、自分に言い聞かせていました。

↑もっと早くやれよ、ですね~。

学習④過去問題を時間を計って解いてみる

最後に重大なコツを一つ。

問題を計って過去問をやってみること。実は、これがとても大事なんです。そんなの当然、と思われた方はスルーして頂いて。

ここまでは「知識を詰め込む、問題パターンに慣れる」ために、問題集を解いてばかりでしたが、私はふと、受験の前日に、初めて問題を、時間を試験時間で区切ってやってみたんですね。

そしたらなんと、、チンタラ解答していては、時間が全然足りないことに気づきました(気づくの遅いぞ~)

ネットで検索してみたら

「FP2級 時間 足りない」

「FP2級 問題 終わらない」

などのキーワードが挙がっていてびっくりしてやってみたのですが。

実は3級は、学科・実技ともに、そこそこ時間か余ったんですよね。

だから、2級も、しっかり知識が頭に入れば、時間が余ったりするのかなあと思っていたのですが、そうではないようだとそこで気づきました。

実は、この気づきが大きかったです。これを知らないまま受験していたら、たぶん試験会場でパニックになって(問題が終わらなくて)、同じ知識量でもたぶん落ちていたと思います。

受験少し前になったら、試験時間通りに、過去問や総合演習問題などを解いてみて、自分がどれくらいの時間で終了できるのか計ってみると良いです。

学科、実技ともやっていたら半日かかってしまいますが、これはやっておいた方が良いと思います。

私がネットで仕入れた解答のコツは

  1. わからない問題はとりあえず飛ばして、あとからもし時間があれば回答。わからない問題は時間をかけてもわからない。
  2. 最後まで問題を解いてから答えをマークまたは記入する(その方が時間の節約になるという意見もありますが、これは人によると思います)。その際、解答欄を絶対に間違えないように注意。私の場合は、同じページの問題をすべて解き終わってから、解答用紙に都度記入していました。
  3. 数字や文字は最初から丁寧に書く。書き直しの時間がもったいない。
  4. 指示されている単位を間違えないように、最初にしっかり確認。

こんな感じのご意見が多かったです。なんかTOEIC受験に似てると思った方、いないでしょうか^^;

いよいよ本番

1か月かけて準備してきた試験、いよいよ本番です。

会場には私と同じくらいか、少し上くらいの年齢の方も多く、みんな頑張ってるな~と、ちょっと嬉しくなったり。

試験の流れはほぼ3級の時と同じです。ただ、解答時間が30分、2級の方が長いです。問題数も多いですしね。

午前10時30分、学科試験開始。

1時間たつと、退席しても良いのは3級の時と同じでしたが、2級の時は席をたつ人がとても少なかったです。いたのかな~?

私は必死に、12時ちょうどまでマークミスのチェックをしていました。

問題の内容を見直す時間はなかったですね・・・

前日の「時間が足りない」という情報が、解答の仕方を考えるうえでとても役立ちました。

それから、試験の直前は過去問ばかりやっていましたが、そっくりな問題がいくつか出ました!

少しだけ数字を変えてあって同じパターンとか、過去問で解いたときに、なかなかわからなくて手こずった問題がそっくり本番で出たときには、瞬時に解答できました(*^-^*)

本当に、過去問はやる価値ありますよ~。

12時から90分、お昼休憩。

私はたまたま、小さな自販機コーナーのある休憩室で座ることができたので、そこで持参したおにぎりとお茶で昼食を済ませ、そのまま実技の問題集を復習して過ごしました。

皆さん、同じような感じでしたが、たま~にお昼を持ってこなかったと思われる方が、スタッフの方に「どこかお昼を食べられるところありませんか」と聞いていらっしゃるのを見かけました。あいにくそのあたりにはコンビニも近くにはなく、スタッフの方も「すみません、このあたりは何もなくて・・・自販機くらいしか」と答えてらっしゃいました。

試験会場周辺をよく知っていて、食事できる場所がすぐ近くにあれば良いですが、お昼を買うだけでも時間がかかりますし、簡単なもので良いので持参して済ませ、残りの休憩時間は午後の実技に備えた方が、時間が有効に使えると思います。

午後、13時30分から1時間半の実技試験。

こちらは計算が出てくるので、電卓をたたく音が会場に響きます。

記述する問題もあるので、間違えないように気を使いましたが、私は学科よりは実技の方がやりやすく感じました。

実際、試験後の感想でも、学科の方が難しかったという意見がよく見られました。

こちらも、あとから見直す時間はほぼないですから。すべて一回で正解を出すつもりで。

わからないところは印つけして飛ばして、あとからやり直したのも2問くらいありました。

それと、学科実技とも、過去問題集に出てきたのとほとんど同じパターンの問題も結構いくつか出ました。私の場合、問題集で悩んで解答した問題がほぼそのまま出題され、即回答できたものがありました。やはり過去問題はやっておくべきと思います。

とりあえず全問、記入はして終了しました。

 

終了後、オンライン速報で答え合わせ

今はオンラインですぐに速報が出るので(早すぎる^^;どうなってるんでしょうか)、帰りの電車の中でまず学科は答え合わせ。

この時点で、本当に学科はギリギリ、という感じでしたが、まあ6割はなんとかとれてそうなので大丈夫かと思いました。

夕方、実技の答え合わせで、こちらは7割強、正解していそうだったので、科目実技とも大丈夫ではないかと、やっとほっとしました(*^-^*)

受験から約1か月後、正式な合格証書が届き、実際の点数が書かれていたのですが、あまり高い得点でなくてお恥ずかしいのですが、7割前後の点数でなんとか、学科と実技とも合格しました。

※どちらか片方のみ合格の方は、次回の試験で合格した方の試験は免除されます。

1か月の受験勉強が報われて、本当に嬉しかったです。

まあ、あれだけ時間がない中で7割とれたんだから、自分としてはヨシとしようと思います。

ただ、本当にこれからFPをお仕事にしたい、という場合は、知識はあった方が良いに決まっているので、私のを反面教師にして、もっと丁寧に学習されるほうが良いと思います。

FP2級受験の感想

思ったより大変だったというのが正直なところです。

が、これまで「FP試験ってどんな内容なんだろう?」とずっと思ってきたことが明確にわかって、すっきりしました(*^-^*)

また、自分でも取得できたことで、かなり自信にもつながりました。

普段、投資の話題をこちらで書かせて頂いていますが、その知識は生かせたとは思います、が、それだけでは全然足りませんでした。

まだうろ覚えなところはたくさんありますが、相続のことなどはかなり今後の役に立つと思いますし、自分がやったことのない投資商品の勉強にもなりました。

大変でしたが、受けてみて良かったなあと思っています。

もし今回受かったいなかったら、9月までモチベーション保つのは大変でしたね^^;

1回で合格できて良かったです。

もし今後、FP受験される方がいらっしゃいましたら、少しでも参考になれば嬉しいです。