これまで、お金のことをいろいろ書いてきましたが、亡くなった方(通常は自分の父母ですね)の財産を相続することについて書いたことはありませんでした。
なぜかというと、私が「相続した経験が、まだない」からですね。
「まだ」というと、これからあるのか、と思われるかもしれませんが、私の実家はなんとか父は年金で人並みには暮らせていますが(母は10年ちょっと前に他界)、金融資産と呼べるものはもうありません。
母が亡くなった時も、母はずっと専業主婦で、家計管理は頑張ってきたと思うのですが、自分名義の通帳もなく、自分の保険にも入っておらず、母名義のものは何もありませんでした。
自宅は、姉夫婦が同居しており、まだ土地は父親名義なので、法律的には私にも半分相続権はあるのですが、姉家族の自宅が建っているので、放棄するしかないということはわかっているので、もし私の父が亡くなっても、相続するものは何もないんです。が、一応、まだ父が健在なため、「まだ」という(笑)
ですが、なぜこの件について書こうと思ったのかというと、周りの方のご両親が、他界されたり、認知症で施設などに入り、その際、相続したり、子供たちが親の財産を管理するようになった、などと言う話を聞くようになったからです。
私たち50代は、子供たちもやっと独立し、あとは自分たちの老後をなんとかしなくては・・・という方が多いと思います。
住宅ローンを払い、子供の学費を払い、その後は自分たちの老後のための資金を貯める。
結局、人生、「お金を自由に使える」場面なんて、こないわけですね(笑)
まあ、若い頃より、日用品くらいは、あまり値段を考えずに買えるようにはなりましたが(笑)
話がそれましたが、それまではお子さんを遠くの大学へ通わせたりして、金銭面で苦労してきた方でも、親が数千万の遺産を残してくれたりすると、「あっという間にお金持ち」になるということが起こるんだなあと、最近気づきました。
退職金も合わせれば、5000万円くらいの大金が60過ぎで急に入ってくるということも、なくはありません。
当然ですが、普通に生活していたら、頑張っても1千万貯めるのは大変です。
そこへ、数千万円入ってくる。
すごいことですよね。羨ましい(‘_’)
いつか、ネット記事で読んだことがあるのですが、現在日本の金融資産というのは、60代以上の方が大半を保有しているそうで、それは退職金を受け取っていることも理由のひとつですが、最近は寿命が延びて、90歳くらいまで存命の方も多いので、90歳くらいの親の遺産を相続するのが、60歳過ぎくらいの世代になるそうです。
ですが、受け取った方も
自分たちの老後が心配
なため、結局、相続した遺産は使わないで貯金しておく。(でも使わなくても、きっと気分は豊になりますね(#^.^#))
ということで、現在の日本では、高齢の親が残した遺産を、60代くらいの子供が受け取って保管するので、シニアの間だけでお金がぐるぐる回っている状態だと書いてありました。
なので、「遺産」として子供にお金を残すのではなく、まだ自分で判断ができるうちに、お孫さんの学費として資産の一部を譲ると相続税がかからない制度ができるなど、国も、シニアがお金を使わない状態をなんとかして、経済にお金を回そうとはしているようです。
でも、私の場合だったらどうするかなと考えたら(私は相続する遺産はないんですけど(;’∀’))、やっぱり、いくらか相続できたとしても、できるだけ「使わない」でしょうね~。
だって、自分がどれだけ生きるのか、寝たきりになるのか、認知症になるのか、わからないわけです。ひょっとして10年も施設にお世話になるのかもしれない。
娘たちに迷惑はかけたくないと思うので、そう思うと、せめてお金だけはできるだけ残して、自分を施設に入れてほしいと思ってしまいますね。
もし孫ができたら、孫の学費にって・・・思わないと思います。孫の学費払ってまだたくさん余れば良いですが、自分の老後がなんとかなるかな、くらいの金額だったら、やっぱり払わないですね~。孫の学費は、親である娘たちになんとかしてもらって(笑)冷たいオバアサンですね(笑)
だって結局、自分の身の始末もできないようになってしまったら本末転倒ですからね~。
私たちが亡くなった後は、もしお金が少しでも残っていたら、もちろん自由に使ってもらっていいんですけど。
老後が年金だけでは安心して生活できないということを考えると、年配者の間でお金が回っている構図は、ずっとこのままだろうな~と思います。