外貨建て保険

遅くなりましたが、保険の話題の続きです。

娘たちが保険相談で提案された保険のひとつに、外貨建ての生命保険がありました。

米ドルで払込み、保険金もドルで支払われます。最終的に日本円で使用したい場合は、円に戻すことになります。

この保険の特徴は、ドルでの運用利回り2.5%が保証されていているということです。現在、日本円で運用するもので2.5%が保証されているものはないと思いますので(ある??)、パッと見、「すごい高利回り♪」と感じますよね。

ですがこれ、いくつか落とし穴??があって。

  1. ドルで保険料を払い込むときに、為替手数料がかかる。
  2. 保険料を払い込むたびに、為替の影響で日本円での保険料が変わる。つまり、日本円でいくら払い込むのが見当がつかない
  3. 保険金を受けとるときに、ドルでの支払いになるため、日本円に戻すのに為替手数料がかかる。
  4. 保険金を日本円に戻すとき、払い込むときより円高になっていると、元本割れする可能性がある。←逆の場合もあり、円安になっていると増えるかも。

2.5%という利回りだけに目がいってしまうと、小さく書かれているこれらの注意事項が気にならないかもしれません。ドルとしては必ず金額的には増えまするので、損ではないようにみえます。

ですが、日本円をわざわざドルに交換する(往復)のに手数料を払い、最後に保険金を受けとるときにも、日本円でいくらになるかは「為替次第」という、結構リスクの大きな商品だと思います。

最終的に円安になっていたとしても、払込の段階で少しずつ円安になっていくはずなので、

払い込む保険料も、

少しずつ高くなっていく

はずなんですよね~。

払い込むときには円高で、受けとるときには円安で、と、そうなかなかうまくはいかないと思います(^-^;

例えば、保険金が30,000ドルの場合、1ドル100円だった場合は受け取り300万ですが、1ドル80円だった場合、240万円になってしまいます。

逆に、1ドル120円だった場合は360万円になり、こちらは増えることになります。

が、それまでに往復手数料を払い、必ず円安になるわけではないリスクを考えると、

よほど米ドルが好き♪

な人には良いのかな~。

300万の保険に入りたければ、シンプルに日本円で払い込む保険に入れば良いと思います。

払い込み総額と、満期金を比較して、払い込み金額より満期金の方が多ければ、それで良いのではと思います。

保険は、加入して1~2ヶ月して保険が有効になると、万一、それからすぐに亡くなってしまっても保険金が払われるところが最大のメリットです。

逆に、幸いにして最後まで払い込み終わった場合は、それより少しでも増えてればラッキーという感じではないでしょうか。

もしドルで運用したければ、今は簡単にネットで、ドルで米国株も買えますし、ドル預金もできます。運用するならそちらでやった方が簡単で手数料も最低限ですみます。

自分で円高の時を選んでドルに変え、円安のときを選んで円に戻せば、為替差益を得ることもできます。

保険にしてしまうと、保険料の支払い日が決まっているので、自分でその選択をすることができません。

デメリットをたくさんあげてしまいましたが、ドルで2.5%で運用されて受取金額が増えることは事実ですし、最終的にかなり円安になっていれば、さらに受取額が増えるかもしれませんので、そのあたりを検討して加入されると良いのではと思います。

※素人の感想ですので、ご加入はご自分の判断でお願いします。