このブログでは、これまでの家計のことも書いていますが、住宅ローンのことをほとんど書いていないと気づいたので、今日はそちらを書いてみます。長いですがよければお付き合いください。
我が家が住宅を購入したのは平成5年。
当時は賃料が激安の社宅マンションに住んでおり、それからまだ6年くらいは住める年数が残っていたため、特にマイホームを買いたいと思ったわけではなかったのですが、ちょうど金利が下がり始めた頃で、住宅金融公庫の金利も下がっているため、主人の父に「早く買った方がいい」と勧められ、あちこち近くの物件を調べて購入しました。
建築条件付きの土地に注文住宅を建てました。
結局、当初の予算より少しオーバーしてしまい、総額4,200万円。
主人の父が援助してくれたのと、私たちの貯蓄とで頭金は1,400万。
残り2,800万円のローンを組みました。
今思うと、結構な金額のローンですね(;’∀’)
このあたりの家としては普通の価格でしたし、「みんな、家を買うってこれくらいのローンなのかな」というくらいの認識しかありませんでした。幸い住宅ローンの審査も通りましたので、あまり深く考えなかったですね~。
若いって怖いです(笑)
「お金ない」生活の始まり
まあ、みんなこれくらいなのかなと思って買ってはみたものの、そのあとの住宅ローンは
きつかったです(;^ω^)
最初の数年間は、ボーナスは住宅ローンと、子供の学資保険、税金などを分けるともう残らないのです。貯金もほとんどできない状態。それでも、
「ローンがきちんと払えるだけまし」
だと思ってました・・・ローンが払えないと退去しないといけませんからね(;’∀’)
でも本当に貯蓄もろくにできずギリギリの生活で、
「みんなほんとに、こんな大変な思いしてローン払ってるの?これって普通なの??」
という疑問もわき、あれこれ家計管理の本などで勉強しました。
それが今の投資にもつながるわけですが・・・
「もしかして買ってはいけないモノを買ってしまったのでは??」
と思ってしまうくらいでした。
でも、とにかく借りてしまったものは「返すしかない」ため、必死でした。
繰り上げ返済で年数短縮
当初は25年でローンを組んだのですが、とにかく生活が大変で、
ローンさえなくなれば、楽になる!!
という一心で、とにかく、お金をなんとか早く貯めて、少しでも「繰り上げ返済」することを第一目標にしていました。そのことばかり考えて生きてきたと言っても過言ではないくらい(笑)
繰り上げ返済をすると、その分
・毎月の返済額を減らす
・ローン年数を短くする
のどちらかを選ぶのですが、我が家は数回の繰り上げ返済で、すべて
「ローン年数を短くする」
方を選んできました。年数を短くする方が、支払う金利が減り、返済総額を少なくできるからです。毎月の返済額を減らした方が、生活は楽になると思うのですが、私は一度でも楽をしてしまうと、また生活費を締めるのは大変だろうと思い、返済額はそのままで、年数を短くしました。これは、雑誌などによく書いてあったアドバイスでした。
借り換えを持ちかけたら金利が下がった
これは金利の面ですが、住宅ローンを借りてからも、どんどん金利が下がっていったため、数年たった頃に、住宅ローンの借り換えを検討したことがあります。
あちこちで、金融機関が「借り換え相談会」みたいなことをやっていました。
我が家も、最初に借りた金利よりかなり下がってきているのがわかっていたので(当初の金利は4.9%。その頃は、1%台まで下がっていました)、ローンを借りていた銀行とは違う銀行に、借り換えの相談をしてみました。
そして、借り換えの話がほぼまとまり、ローンを借りていた銀行に、一括で返済したい旨を伝えると、電話に出た担当者が
「えっ、一括で返済?それはどういった理由で・・・」
などと言われたので、私が正直に
「他の銀行で借り換えることにしたので」
と言うと、
「ちょっと待ってください、どこの銀行ですか?(銀行名を伝えました)金利何%ですか?(金利も伝えました)わかりました、ウチもその金利にしますから、借り換えはちょっと待ってください」
は???( ゚Д゚)
「ウチもその金利にする??」
そんなことしてくれるの?っていうか、できるんですか??
とにかく、その話はちょっと待ってください、夕方担当者をそちらに伺わせますので、とのこと。
え??そんなに借り換えって大きなことだった??(;^_^A
と、当時の私は意味がよくわからなかったのですが、夕方本当に銀行の方がやってきて(粗品くださいました)
「金利○%でしたね、うちもその金利でやらせて頂きますので、このままうちで続けてください、お願いします」
「そんなことできるんですか?」と聞くと
「大丈夫です、ナントカでカントカで(何言ってたかは忘れました(笑))、その金利にしますので。また、手続きはご案内します」
って感じでした。
主人が帰ってからその話をすると、
「住宅ローン金利は銀行にとったら安定収入だから、なくしたくないんだろう」
と言ってました。
ということで、今度は、借り換えを検討していた銀行の方に連絡。事情を話すと、今度はそちらの担当者の方が、
「ええ~??」
でした。そうですよね、すみません・・・m(__)m
私「・・・ということで、同じ金利にしていただけるなら、今のままの方が借り換えの費用がかからないので、このまま同じ銀行でということになったので・・・色々とお手数おかけしたのに申し訳ありません。」
と平謝りしました。
まったく意図しなかったのですが、当初借りた銀行さんのまま、金利を下げていただけることになりました。これにより、金利がなんと半分以下に!なりました。
金利が半分ってことは、
支払う利息が百万単位で減ります!!
これはとっても大きいです!!
私はこれも知らなかったのですが、最近ではよくあることのようです。
ローンを借りている方が、他行での借り換えの計算書などを持って、金利を下げてくれなかったら、借り換えますよという「条件交渉」というらしいです。私も、結果的に同じことをやってしまったことになりますが、これは銀行さんには頭が痛い問題かもしれませんね・・・(;’∀’)
まあ最近借りる方は、最初から金利が低いですから、それ以上に下げてもらうということは現実的ではないかもしれませんが。
借り換えは、
・住宅ローン残高1千万以上 あり、
・金利差が1%以上
あると、効果があるようです。
借り換えも手数料が数十万円かかりますので、よく計算してみないといけませんね。
ボーナス払いをやめた
また、最初はボーナス併用払いにしていましたが、残り数年になった頃には
ボーナス払いをやめました。
これも、
ボーナス併用というのは、毎月に払う分を、半年待ってもらって(?)ボーナス払いにしているだけなので、その分利息を多く払わなくてはいけない
という内容を何かで読んだためです。
最後の数年だけですが、主人も少しずつお給料が上がっており、私もパートしていたので、ボーナス払いにしていた分を毎月に分散しても、なんとか払えるだろうと思い、毎月払いのみの支払いにしました。
ボーナス払いをやめて気持ちにゆとり
ボーナスでの住宅ローン払いがなくなったら、ずいぶん気持ちにゆとりができました。
まだ、ボーナスで子供の学資保険は払っていましたが、さらに住宅ローンの支払いがない分、貯蓄に回せるようにもなりました。
子供も中学生くらいになっており、塾代などもかかり、将来の大学費用も現実的に頭に浮かぶようになってきた頃です。
将来のための貯蓄も必要でしたが、住宅ローンさえなくなれば、
年間130万円くらいの支払いがなくなり、その分大きく貯蓄額を増やせる
と考え、思い切って最後は200万ちょっと残っていた住宅ローンを、一括で返済しました。
10年ローン期間を短縮
結局、ようやく「住宅ローン」というものから解放されたのは、住宅を購入してから15年後でした。
当初25年でローンを組んだので、返済期間を10年短縮できたことになります。まあ、自分としては頑張ったのではないかと思っています(笑)
結婚3年目くらいで家を買ったので、
結婚生活=住宅ローン支払い
のような感じでした。
プラス2人の娘の子育ても加わり、私はこの15年間が、人生で一番大変だったかも・・・と思うくらいです(笑)
その後も、娘たちが高校、大学と進学するにつれ、学費はうなぎのぼりで、ますますお金がかかるようになっていくのですが、住宅ローンがないという恩恵は非常に大きく、気分的にとても楽だったと思います。学資保険も、ローンを払いながらも必死で続けてきたのも良かったです。
若い頃は大変で当たり前
住宅ローンを完済してみて、改めて振り返ってみると、ローンを払っている間は、何かにつけてローン支払いが頭をよぎる生活でした。それだけ大変だったということだと思います。
ですが、
・若い頃はお金がなくて当たり前
・今頑張れば、将来は絶対楽になる
・子供には、好きな進路を進ませてあげたい。お金がないからとあきらめさせたくない(限度はアリ)
・年をとった時にお金がないのは絶対嫌だ
みたいなことを、常に自分に言い聞かせていましたね(笑)
逆に、若い頃はお金も稼いだ分全部使って楽しく過ごし、年をとったらまったく貯金がない・・・という人生はどうでしょうか?
人それぞれだと思いますが、若い頃にとても楽しくても、年をとって見た目もきれいではなくなり(笑)、体もあちこち弱ってきたときに、お金もない・・・というのは、とても心細いのではないかと思うのです。
高いローンを組んで家を買うか、賃貸の方が良いか?というのは、その人次第ですので、はっきりした答えはないと思うのですが、もしすでに住宅ローンを組んでいる方は、1年でも早く返せると良いですね。
支払いが終わった後は、それこそ「我が家」です。
それほどお金はなくても「住む家がない」ということはなくなります(^^♪