ライフプランの重要性

主人が定年を再来年に控えています。

私より少し年上のご夫婦の知り合いも多く、ご主人が定年を迎えた方も増えてきまししたが、いろんな方のお話を聞くと、定年退職後に多少のゆとりがあるか、そうでないかがはっきりと分かれているように感じます。

「ゆとり」がどれくらいを指すのかは、個人によっても考え方が違うので、一概には言えませんが、世間話程度にお話しを聞いているだけで、ゆとりがあっていいなとか、あ、大変だろうな、と思うことがあります。

ご自宅の住宅ローンがご主人の定年までに終わらず、退職金の大半を使って残金を支払った、あるいは、年金生活になってもローン払い続けている方は、やはり大変そうです。

私は、結婚して2年で家を購入してから、

  • 住宅ローンをまず完済する(25年で組んだローンを15年で完済)
  • 娘たちの大学費用300万円をそれぞれに貯める(実際には300万円では私立大学費には不足)
  • 夫婦二人の車は必須なので、10年くらいでそれぞれ買い替える費用を準備する
  • 娘の結婚費用、住宅購入援助は、少しは出してあげられるようにしたい

などをライフプランとして考え、そのための積み立てなどを一番優先して家計管理してきました。

当たり前ですが、車の9年目くらいの車検が近づいてから、「そろそろ車買おうかな??」と考える状態では、「急に200万円も出せない・・・」と悩んでしまいますよね。もちろん貯蓄がたくさんあって、好きな時に好きな車をぱっと買える方なら、別に良いのですが。

数年前から、「〇年に〇〇万円くらいの車を買いたい」と考えて準備していけば、購入の時の支払いの大変さがだいぶ違ってきます。

これはすべてにおいて言えることで、子供たちの学費もいつ必要になるか、わかっていますし、60歳で退職して再雇用で働いても、収入が大きく減ることはわかっているので、それを見越して現在の家計を管理しなくてはいけません。←と、以前FPの方がおっしゃっていました(#^.^#)

本当にシンプルなことなのですが、これに気付いているかいないかだけで、人生のマネー計画が変わってくると私は思っています。

例えば、年に一度の固定資産税や、車の税金などは、毎年、どうにか用意して払っていますよね?車の代金も、子供の学費も、予想できる支払いですし、額も大きいので、長期的に準備していく必要があります。

私は若い頃にマネー雑誌を読み漁って、計画的に準備していく必要性に気付いたことが、人生においてとてもラッキーだったと、今でも思っています。

学校で教えてくれませんし、仲の良いママ友とも、お金の話はしにくいものですね。

一番身近な親ですら、「お金はできるだけ使わないで貯めるのが良いこと」くらいしか言ってくれませんね。

 

住宅ローンを早く返済するためには、やはり収入を増やさなくてはと思い、子供が幼稚園の頃から、パートで働いていました。

数年前に、勤めていた事務所がなくなってしまい、それを最後にパートには出ていませんが、現在、好きな趣味で少しの仕事をし、年老いた親や、仕事や家事などで忙しい娘たちの家庭のフォローに時間が使えることは、幸せなことだと思っています。

今、もし住宅ローンがまだ残っていたら、私も60歳までまだ時間があるので、また仕事を探して働いていたかもしれません。

働きたくて働くのはとても良いことですが、「働かない」という選択肢を選択できることも、幸せだと思います。

周りの方から、「〇〇さんは、仕事しないでお稽古事やらせてもらえていいわね。ご主人がしっかり稼いでいるから」と時々言われるのですが、

 

家を買ってからはまったくお金がなく、必死でパートして節約して生活していました。

 

と声を大にして言いたいです(笑)

若い頃からゆとりがあったわけではありません。

若い頃に少し早く気づいて、目標を立ててやってきたので、今、少しゆとりができた、と思っています。振り返ってみれば、金銭的に一番大変だった住宅ローンを支払っていた期間は、15年でした。長い人生の中の15年、頑張ったことで、その後の人生がだいぶ楽になりました。

これからの時代は大学もオンライン大学などが出てきたりして、学費にも変化があるかもしれませんし、私がやってきた家計管理とはまったく違うやり方の方がよくなるかもしません。まず住宅ローンの金利が低すぎて、この点では私たちの頃と比べても仕方ないですしね(;^_^A

夫婦で共働きを続け、さらにつみたてNISAなどを活用できれば、それほど心配することはないのかも、とも思います。

大切なことは、時々、将来のことを想像してみることだと思います。