下落に耐える心理

投資をしていると、ある一定期間は、資金がマイナスになる時期がどうしてもあります。

投資している人で、「一度もマイナスを体験したことがない」人はいないのではないでしょうか。

私も、リーマンショック、コロナショックをはじめ、大小様々な下げを経験してきました。

これは、スマホのマネーフォワードの画面です。

確定拠出型年金の資金推移です。

時々、ガクッと残高が下がっているところがあります(◯印)。

真ん中の◯は、コロナショックのときの落ち込みです。

ほんの数日間で、それまで一年くらいかけて上昇していた分を打ち消す、約100万ほどの暴落をしています。

これが、もし投資を始めたばかりの頃でしたら、慌ててしまうのではないでしょうか。

暴落時に、何割かの方は、「もう元に戻らないかも」と不安になって、それまでに購入した投資商品を売ってしまう人も多いようです。

売却した方が良いのかどうかは、その方の状況にもよりますので、一概には言えないと思いますが、売ってしまったら、もしその後、値を戻しても、恩恵がまったくなくなってしまいます。

私が考える、下落してもあまり気にならない方法としては、

  1. 多少、値が下がっても気にならない程度の少額から始める。
  2. 少しずつ買う
  3. 値が下がったときには、相場(株価)を見ない
  4. そもそも、一時的に下がっても、また戻ると確信の持てるものを買う

くらいが、投資を初めて間もない方には良いのではないでしょうか。まあ4番ができれば一番いいんですが、何年たっても、私も含め素人には難しいですよね~。

そして投資を続けていくと、だんだん金額もまとまってくると思いますが、

  1. 金額が大きくなると、少しの下げは「誤差」になり気にならなくなってくる
  2. 年月をかけて下げたり上がったりを繰り返すので、一時的に下がっても「また上がる」と思えるようになる
  3. 投資して数年たつと分配金の複利効果もあり、含み益が出てくるようになるので、多少株価が下がってもマイナスにならなくなってくる

1.ですが、投資金額がまとまってくると、10万くらい下がってもあまり気にならなくなります。投資金額が100万の時に10万下がるときついですが、1,000万ある時に10万下がっても、あまり気になりません

10万といえば、一般ご家庭ではひと月の生活費のかなりの部分になると思います。主婦の家計の感覚で言うと10万は大金ですが、投資を続けていくと、資金が10万や20万、上下するのは日常茶飯事になり、気にならなくなります。

そして2.ですが、読んだり聞いたりするだけではなく、実際に自分のお金を投じて、自ら体験しないと理解できないと思います。

このあたりまでたどり着けば、下落時の耐性がついてくると思います。

安心して投資できるようになるまでには実は10年くらいはかかります

なので、世の中「投資、投資」と言われるようになったので初めてみたけど、すぐに値が下がってしまって、恐ろしくて売ってしまった・・・というケースも多いと思いますが、数年では結果は出ません。たまたま運よく出る場合もありますが、それは「ラッキー」だったということです。

少額ずつ5~10年くらいは投資し続けていくと、金額も増えてきて、投資に対する心理的な不安も減ってくると思います。