科学的に年利約10%が証明されている投資割り振り

久しぶりに投資関連本のご紹介です。最近この本を買って読んでみました。

毎月5000円で自動的にお金が増える方法 [ ミアン・サミ ]

ぱっと見は「外人さん」が著者で、タイトルもちょっと簡単すぎて逆に胡散臭い感じがして、堅実な日本人の方は手に取りにくい感じがしまいますが(ミアンさんごめんなさい)、中身はとてもわかりやすく、投資をしようか迷っていらっしゃる方にお勧めしたい内容でした。

ちょっと、日本人にとってはショックな内容もありましたが(;^ω^)、まあそういった見方もあるということも知っておいて良いのかなと思いました。

投資の基本を、イラストを使ってわかりやすく解説しています。

タイトルでは、「月5000円で~」となっており、この5000円は、「確定拠出年金でまず毎月5000円を運用する」ということからつけられています。

が、もちろん確定拠出年金だけではなく、その他の資金の運用方法も書かれています。

ミアンさん曰く、「科学的に年利10%で運用できる(投資商品の)割り振り」というのがあるのだそうです。著者だけがわかっているのではなく、投資の世界ではよく知られていることで、その割合通りに資金を分散投資し、あとはそのまま保有し続ければ良い(時々できたらリバランスする)そうです。

年10%ですよ( ゚Д゚)

そんなのあるなら最初から教えてよ、って思っちゃいますよね?

投資をやらない人が聞いたら「そんなうまい話、詐欺に決まってる」と思いそうです。

特に日本では投資そのものに抵抗感のある方が多いので余計にそうだと思いますが、推奨している投資商品は、決して怪しいものではなく、最近いろんな投資情報で目にする、米国関連のETFに投資するというシンプルなものでした。

本の中では、「NISA枠内投資でお勧めしたい分散投資例」として、下記の配分を一例として記載されています。

  • 30%を米国株関連ETF
  • 25%を中期米国債関連ETF
  • 30%を長期米国債関連ETF
  • 10%を金関連ETF
  • 5%を商品取引関連ETF

※為替リスクはここでは考慮していません

例として実際のETF商品名も載っていました。

NISA枠内ということなので、配当金が「非課税」という前提になっていると思います。NISA枠ではなく、配当金に課税される通常のシステムで運用すると、利回りはもう少し下がると思います。

ちなみに米国関連ETFを推奨していらっしゃいますが、著者の方はアメリカ人ではなく、ご両親がパキスタン人で、品川生まれ横浜育ちのため、ご自分のことを「ある意味日本人でもあります」と書いていらっしゃいます。

ほんの数年前までは「ETFって何」っていう感じでしたが、ここ数年でとっても一般的になってきた気がします。

ネット証券が普及し、「買う気になれば誰でも買える」ようになったというのが大きいですね。

上記の投資割合で10%の利回りが目指せるのであれば、やることはとても簡単です。

ネット証券の外国株口座を開設して、資金を入金して、ETFを買う。

これだけです。

例えば100万円を投資できるのでしたら、

30万・25万・30万・10万・5万

という金額で、上記ETFを購入すればよいということになります。

ちなみに、元金100万円を年利10%で20年間運用した場合、資金はなんと約670万円になります。

Keisanサイトお金の計算より画像引用させていただきました

実際には税金も控除されますので、手取りはもうちょっと少なくなりますが、それでも十分な(夢のような?)増え方だと思います。まあ毎年必ず10%増えると確約されているものではないので、数パーセントで増えれば良いなと言う気持ちで運用されると良いのではないでしょうか。

我が家は今後の老後資金の割り振りに悩んでいるところなので、この本の内容を参考にさせていただこうと思います。

他にも、投資初心者の方には(私も(;^_^A)目からウロコな内容がたくさんでした(#^.^#)

ただ、すでに60歳以上で、定年退職された方でしたら、もう少しリスクの低い割り振りにした方が良いのかもしれません。

実際に投資される場合には、個人の判断でお願いいたします。

毎月5000円で自動的にお金が増える方法 [ ミアン・サミ ]