今月受験した、「FP3級」の受験記録にお付き合いください。興味のない方、申し訳ありません。
56歳という結構な年齢(?)でのチャレンジとなりました^^; (でも50代以上でも結構、受験される方、いらっしゃるようです)
今後受験されるどなたかの参考になることがあるかもれませんので、その体験記を書いてみたいと思います。
試験を受けようと思ったきっかけ
以前から、こんな投資のブログを書いていることもあり、当然、上手な家計管理方法などには興味がありました。
FP資格にも興味はあったのですが、やはり算数、数学といったものがもともと苦手なことと、「資格をとっても仕事をするわけじゃないから・・・」と思っていたんですよね。特にこういった技能資格は、仕事をするためにとるものだから、と。
今思えば、思い込みですよね(笑)
少し前にたまたま、この試験は、NISA制度などが始まったり、コロナ禍で収入が減ったりして、お金のことを考える機会が増えたこともあり、受験者数が増えている、ということをネットで読み、
そうか、別に仕事をしなくても、興味があれば勉強すればいいんだよね。
と、気づいたのです。
「お金の知識を得る」ために勉強して、その成果として資格が取れればラッキー、くらいな感じで。
もう、人生は折り返していると思うのですが、きっと自分の今後の人生にもまだ役立つだろうと思い、ずっと気になっていた資格だったので、受験してみることにしました。
本を読んで勉強するだけでも、知識としては身につくと思うのですが、せっかく勉強するなら資格取得を目指した方が、モチベーション上がりますよね(*^-^*)
受験準備① 受験申し込み
受験を思い立ったのは2022年の夏の終わりくらいで、そこから直近で受験できるスケジュールを調べたところ、11月に申し込み、翌年1月に受験、というスケジュールでした。
ちなみに、FP試験には「きんざい」という団体の試験と、「FP協会」という団体の試験の2種類がありますが、私が受験したのは「FP協会」の試験です。企業などの団体所属ではなく、個人で受験する場合は、FP協会での受験が多いようです。
ちなみに、きんざいとFP協会では、実技試験の問題が異なります。
私は11月にFP協会のHPから受験申し込みをしました。
受験準備②テキスト、問題集など
最終的に、私が受験勉強用に利用したものは下記3つです。
- テキストと問題集 2022-2023年版 みんなが欲しかった! FPの教科書3級 [ 滝澤 ななみ ]
- 「ほんださん」のYouTube動画「FP3級爆速講義」
- FP3級過去問道場
①だけ最初に用意して、学習する途中で②と③の存在を知り、学習に付け加えた感じです。
①こちらがテキストの楽天リンクです。2023年5月の試験まで対応とのことです。
2022-2023年版 みんなが欲しかった! FPの教科書3級 [ 滝澤 ななみ ]
ただ、私は「売上No.1」と書かれているのを見てほかのものを見ないで買ってしまったのですが、FPのテキストってたくさんありますので、売り場まで行って、ご自分で中身を確認してから購入されるほうが良いかもしれません。
テキストと問題集はほかにはやっていないので、内容的には十分だったと思います。
試験会場でも、いろんな種類のテキストを見かけました。
また、これからご紹介する「ほんださん」というユーチューバーさんの動画で学習される場合は、動画と同じテキストを使うことをお勧めします。
受験準備③学習内容を知る
FPの試験内容は、下記の分野について学びます。
- ライフプランニングと資金計画
- リスクマネジメント
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業継承
私がこれまでに、自分で興味があって自分なりに調べてきたことで多少助かったのが、①~③の分野でしたが、それも最初の数ページの知識があったくらいでしたね^^;
それでも、学習するうえでも、興味がある内容なので、「へー、そんな制度あるんだ」「この保険って、こういう保険だったのか・・・」など、興味深く進めることもできました。
が、問題は後半④~⑥の分野。
税金は種類も多く、これは分離課税、これは総合課税、などごちゃごちゃになりますし、不動産も建蔽率や容積率??など、計算しなくてはいけないのですが、これも初めてのことで難しかったですね~。
一度、説明を読んで、「わかった!」と思っても、次の日すぐに忘れているワケです^^;
年のせいなのか、なんなのか・・・
これはまずい・・・このままでは落ちる・・・
と焦りだしたのですが、そんな時に救世主が登場ヽ(^o^)丿
受験準備④YouTubeも使って勉強
FP3級の検索をしていた時に、「ほんださん」という方がFPの試験内容を解説した動画をたくさんアップしてくださっていることを知り、これが大人気らしい、ということを発見しました。おそらく、FP試験の勉強をしている方は多くの方が知っているのではないでしょうか。
しかも「爆速講義」という、時間がなくて超焦っている私みたいな人にはとっても魅力的なネーミングの動画をアップしてらっしゃいます。
早速、見せていただいたところ、これが本当にわかりやすい!
結局、「先に動画を見てしまう」ことにしたのですが、これが大正解でした。
テキストを読むだけでは理解しにくいところを、本当にわかりやすく解説してくださって、「ここめちゃめちゃ出まーす」と重要ポイントを教えてくれるので、そこは落とさないように、と気をつけることもできます。テキストではどれも大事、みたいに書いてありますから^^;
ほんださんは、私が用意したテキストとは違うテキストで説明されていたのですが、私はテキストを買いなおすことはせず、動画の途中で動画を止めて、自分のテキストで同じ項目の部分を開いてから動画を見る、というスタイルで学習しました。
ちなみに、この「ほんださん」という方が動画で使っているテキストはこちら↓
FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト 2022-23年版 (FP合格のトリセツシリーズ) [ 東京リーガルマインド LEC FP試験対策研究会 ]
2023年5月の試験まではこちらで大丈夫です。同じシリーズの問題集もありますので、セットで使いたいですね。
私はこちらのテキストは買ってはいませんが、受験後に書店で中身を見てみたら、確かに文字が大きくて(笑)、読みやすい印象でした。
ほんださんの動画のコメントには、「この動画を見て、問題集を繰り返しただけで合格しました!」とおっしゃっている方もいらっしゃるんですよね。
お仕事しながら受験される方など、短い学習時間しかとれない方には本当にありがたいですね。
受験準備⑤間違えた問題を繰り返す
動画とテキストで一通り学んだあとは、練習問題をたくさん解いて、自分が理解できていないところを洗い出して、そこを復習するということを繰り返します。
すでに頭にインプットされた箇所はもう間違えなくなってくるので、覚えたところを何度もやるのは時間の無駄ですので、自分が苦手なところに時間を割くようにしました。
また、全部の数字や名称などを正確に覚えるのは、相当時間をかけないと難しいでしょう。
もちろん、そうするのが一番良いのですが、とりあえず6割正解すれば合格できると言われているので、10問中3-4問は落としても大丈夫(試験によりますが)なので、あまり細かいところに気を使いすぎて、よく出るところを落とさないようにした方が良いと思います。
私も、最後は完全に時間が足りない状態で、もっと早くから取り組むべきだったとめちゃくちゃ後悔(;O;)
こんな感じでドタバタでしたが、受験直前にやった模擬問題集では、7~8割くらいはとれるようになっていたので、「ひょっとしてなんとかなるかな??」と思うようにもなっていました。満点でなくてもいいしね、と^^;
受験準備⑥隙間時間にFP3級過去問道場
「FP3級ドットコム」という、FP技能士資格試験の情報サイトがあります。FP3~1級まで独学で合格したという管理人の方が運営されています。
こちらに「FP3級過去問道場」というものがあり、過去問題を実際に解答すると正誤を表示してくれます。
無料ユーザー登録すると、間違えた問題だけ表示させる、などの機能が使えるようですが、ユーザー登録しなくても、そのサイトにアクセスするだけで利用できますので、スマホ画面に登録しておくと、隙間時間や、テキストをもっていない時でも学習できますので便利ですね。
私は日数もあまりなかったので、登録せずに使っていましたが、学習効率を考えると、登録した方が便利かもしれませんね。
後で知ったのですが、FPの問題アプリって、他にもあるのですね~^^;
検索するといくつか出てくると思いますので、ぜひご自分に合うものを使ってみてください。
受験準備⑥持ち物準備
受験日の2週間くらい前だったかな?受験票が届きました。
受験なんて超久しぶりなので、持ち物などの確認をしました。
↓以下、当日の持ち物です。
- HB鉛筆またはシャープペンシル ※個人的には少し先が丸めの鉛筆の方が、マークシートは塗りやすいと思います
- 消しゴム
- 電卓
- 身分証明書 ※顔写真つきの運転免許証またはパスポートなどを持参すると、受験票への写真貼り付けが不要です。私は運転免許証を持参しました。
- 時計
※電卓、時計ともに、スマートフォンの使用は禁止、音の出ないもの、という規定があります。
FP試験では、計算が出てくるので、電卓が必要になります。
電卓はあまり高性能なものはダメだそうで、「関数計算」ができたりするものは、使用禁止だそうです(受験票に詳しく書いてあります)。
私は自宅にあった、おそらく1,500円くらいのカシオの電卓と、100均の電卓を予備に持参しました。
学習の時にも電卓は使いますので、使ってみて、自分で打ちやすいものが良いですね。あまり安いものだと、計算はできても、キーが押しにくいとか、反応が悪いものがあります。
また、受験票には書いてありませんでしたが、試験が午後にもあるので、私は軽い昼食とお茶を持参しました。
試験当日①学科試験
私の試験会場は、自宅から電車で30分くらいのところでした。雪が降らなくて良かったです^^;
1月の受験て、「寒い」ですよね。大学受験も、毎年ですが、もう少し暖かい時期にやったらどうか・・・と思ってしまいます。コロナでなくても、熱が出たり寒さで体調不良になったりしやすいですしね・・・
私も試験会場がどんな感じかわからなかったので、寒さ対策で使い捨てカイロを持ち、暖かい服装で出かけました。
受験票にも、「調整のできる服装でお越しください」と書かれていました。
試験は
- 午前10時~12時 学科試験 ※マークシート方式。〇×式30問+3つの選択肢から一つ選ぶ択一式30問で合計60問
- 午後13時半~14時半 実技試験 ※マークシート方式。三つの選択肢から一つ選ぶ択一式 20問
に分かれています。
学科試験は、2時間あって、60問もあるので最初は結構大変、、と思うのですが、ある程度勉強してから試験問題をやってみると、案外、時間がかからないのです^^;
簡単な問題(どの問題が簡単かは、人によると思いますが)は、問題文を読んだだけで、〇×がすぐに判断できるものも結構ありますので、すぐにマークシートを塗りつぶして次へ。
3級ではあまり突っ込んだ、難しい問題は出ない、ということも大きいと思います。
結構、30分ちょっとくらいで解答を終えている感じの人もいらっしゃいましたね。
私もまあまあ早めに解答が終わり、2回ほど通して、問題の読み間違い(「間違っているものはどれか」「正しいものはどれか」の認識間違いなど)や、マークシートの塗り間違いの見直しをする時間もありました。
学科試験は、1時間過ぎると、解答が終わった方は退出して良いですというアナウンスがあります。
私も1時間ちょっとで退出しました。教室を出た後のことはわからないのですが、半分くらいの方が出ていらっしゃったのでは、と思います。
※残り時間10分になると、逆に試験時間が終わるまで退出できなくなるようですので、ご注意ください。
試験当日②お昼休憩
3級は、午前と午後通しで受験される方がほとんどだと思います。
試験会場を出たあと、「休憩室」みたいなものが用意されているかと期待したのですが、そのような場所はなく^^; (部屋はいっぱいあったのに~)
※試験時間が終了したあとから、午後の試験開始20分くらい前までの45分ほどは、その試験会場で待機してもOKとのことでした。
私は比較的早めに教室を出てきたので、自販機のある「休憩コーナー」みたいなところで、席に座ることができました。
パンなどの昼食を食べる方もちらほらいらっしゃいましたが、案外皆さん、食べていない感じで、会場の近くの方などは、朝を遅めに食べて来ていらっしゃるのかな、などと思ったりしました。
会場によっては近くにコンビニなどもなかったり、自販機もみんなが買うので売切れたりする、という情報もネットで読んだことがあり、お昼時間の快適さは会場次第、ということもいえそうですね。
私は持参した小さなおにぎりとお茶で昼食を済ませ、あとは午後の実技に備えて、ずっと問題集の復習に時間を費やしました。
私は会場には問題集のみ持参して、テキストは持っていきませんでした。荷物が重くなるし、もうテキストを持って行っても覚えられない、と思ったからです。
皆さん、午後の試験までの1時間以上、同じように、静かに本などを開いたり、スマホを見たりしてらっしゃいました。
試験当日③実技試験
午後からはいよいよ実技試験です。
これは、実際に投資信託の目論見書などを読んで手数料や利回りを計算したり、ライフプランニング表に数字を書き込んだりする試験です。
といっても、すごーく難しいわけではないです(*^-^*)
結構序盤から、電卓をカタカタとたたく音が会場に響きます。
こちらは午前の半分の時間、1時間しかないので、時間が足りるだろうかと思いましたが、こちらもそれほど時間かからず、解答を終わることができました。
学科も実技もですが、どう考えてもわからない、思い出せない・・・( ;∀;)という問題も実は数問あったのですが、マークシートなので、必ず解答をすることは可能です。わからないからマークシート塗らない、という方はいないですよね。
悩んだ挙句に、ひとつを選んでマークした問題もありましたね^^;
まあ、そんなこんなで、なんとか無事に試験が終了しました。
FP2級の試験も同じ建物内で行われていましたが、2級は実技試験は90分で、私たちが終了したときにはまだ試験中のようでした。
試験当日④解答速報で答え合わせ
帰りの電車ではぐったりしていましたが、最近は本当に便利で、帰りの電車に乗っているときからすでに「自己採点で合格していました!」なんていうTwitterもちらほら見られ、「えっ、もう速報出てるの??」とびっくり。
ただ、この時点ではFP協会からの正式な解答ではなく、先ほどの「FP3級ドットコム」で、実際に受験した人たちが自分の答えを投稿し、その割合で解答を出しているようでした。ほぼ全員の方が「〇」と答えていたらここは「〇」で正解だよね、という感じです。
帰宅後、答え合わせをしてみたら、
- 学科 52/60問 正答率87%
- 実技 19/20問 正答率95%
ということで、マークミスをしていなければたぶん合格、という結果でした♪学科がもう少し正解したかったですけど^^;
これは嬉しかったですね~(*^-^*)
まともに試験を受けるのは本当に久しぶりで、直前は本当に頭がパニックになりそうでしたが、すごい達成感がありました(*^-^*)
おすすめ勉強法「テキスト+動画」
最後になりますが、私が「こうやって勉強したらもっと効率よかったかな」と思うことをご紹介してみます。人それぞれだと思いますので、ご参考程度に(*^-^*)
①動画を見ながらテキストで重要ポイントを確認
どんな内容なのかを理解しながら、できるだけ知識をどんどんインプットしていきます。
②問題集を解く。間違えた問題には印をつけておく。
問題をやってみると、そこまでの学習で自分が理解していないところが、はっきりわかります。私の本に書かれていたのですが、全部やってからより、1分野、1項目など細かく何度か繰り返して学習するほうが、記憶に残りやすいと思います。
③動画に出てこない細かい部分を、テキストでできるだけ覚える
私は今回の受験では結局、「爆速講義」の最短動画の方しか見なかったので、テキストには出ているけれど動画で取り上げられなかった項目もありましたので、そこはテキストを読み込んで覚えた方が良いと思います。と言っても、すべて覚えるのは至難の業ですが・・・。
もし時間がなければ、動画で「よく出ます」と教えてくださるところだけを覚えておくだけでも、合格点は取れるのでは、という印象でした。
④問題集やアプリで、間違えた問題を繰り返して復習する
問題集は、過去によく出た問題が取り上げられていますので、出る確率が高いですし、その問題集で8割くらい正解できるようになれば、合格の可能性は高いと思われます。いつでも持ち歩いているスマホを利用すれば、隙間時間を有効に使えますね。
私も受験3日前くらいに模擬問題を解いてみましたが、8割くらいとれていました。
受験の感想
FP3級は、6割程度正解すれば合格できると言われていますので(毎回、多少のばらつきはあるようです)、満点を目指さなくても、合格はできると思います。
ですが、せっかく勉強するので、正しい知識を細かいところまで覚えたい、という方は、やはりテキストをじっくり読み込んで、問題集を繰り返すという地道な勉強が必要と思います。
ただ、こればかりだと飽きるし^^;、テキストだけでは理解しにくい部分が確かにあります。
それを補ってくれるのが「動画」です。私も今回初めて、動画でがっつり勉強させていただきましたが、今は本当に素晴らしい時代ですね。
FP3級に限って言えば、テキストや問題集を何度か繰り返して学習するだけでも十分、合格できると思いますが、そこに「ほんださん」などの動画をプラスすると、理解が格段に速くなりますし、楽しく学習できると思いますのでお勧めです。
私も、その日の気分で、テキスト読んだら、その部分をほんださんの説明を聞いてみる、という感じで併用させていただきました。
私も今回は、とても時間短縮で学ばせていただいたと思っています。
この場を借りてお礼申し上げます(*^^*)
長々と書いてきましたが、少しでもこれから受験される方のお役に立てば嬉しいです。
皆さまのご健闘をお祈りします。