映画「老後の資金がありません」

久しぶりに映画を観てきました。

ネット予約で、「夫婦50割引」(夫婦どちらかが50歳以上で、同時刻の同一作品を鑑賞の場合。このサービスは毎回利用させてもらっています)で一人1,100円、2名分で2,200円でしたが、楽天Payが利用でき、楽天ポイントがたまっていたので、無料で観られてお得でした♪

これは私は映画になる前に、原作を読んでいたんですよね。

たまたまタイトルをネットで見つけた時、「これは読みたい!」と思って、アマゾンのkindle版で即、ダウンロードして読みました。

50代半ばの夫婦で、サラリーマンの夫は定年間際、子供たちは独立・結婚などの年齢で、親も年老いて・・・という、まさに今の我が家にドンピシャの内容でした。

読みながら、どんどん主人公のお金が減っていくので、とてもドキドキしたのを覚えています(笑)

【ここからネタバレ含みます】

老後資金は今の貯蓄で足りるだろうかと不安になっているところに、舅の高額な葬儀代を出すことになり、地味だと思っていた娘が突然結婚し、これまた立派な式場で式を挙げると言い出し(資金は親がかり)、そうこうしているうちに夫婦揃って契約満了&会社倒産で無職に。姑に仕送りしていたお金を工面するのが大変になり、姑を現在のケアハウスから安いところに移ってもらえないかと、夫の妹夫婦に相談するなど・・・

私たちの年代にありがちな内容がてんこ盛りです。

本を読み終えた時には、私は主人に、

私たち、老後資金足りるかな?足りなくなっちゃうかな!?

などと突然言い出した記憶があります(笑)

いくら備えたつもりでも、予定外のことが起こるのが人生ですよね~。

まあ、できることをやったらあとはなるようになるさ、と思わないとキリがないですが。

原作とはちょいちょい内容が変わっており、最後は自宅を売却し、夫婦でシェアハウスに入居するという内容になっていました。こちらは自宅が3,200万で(確か、)売れたということになっており、減ってしまった貯金がそれまで以上に増えていました。

また、夫婦で再就職できたというのが、老後資金のためにはとても良かったですね。結局、「働く」ことが出来ればそれが一番の老後資金対策ですね。

映画を観て改めて思ったのが、

  1. 親の葬儀は、亡くなった本人が80代~90代になっていれば、生前の生活にもよるが、友人や知り合いも亡くなっていたり、体調が悪かったりして、参列者は少ないと思われる
  2. 子供は、どんな配偶者と一緒になるかによって、その後の人生が変わってくる
  3. 退職時にそこそこ裕福でも、その後にぜいたくな生活をすると、貯金が減る(当たり前ですが)
  4. 持ってる自宅を最大限に活かすことを考える

1.は、私たちの場合も、現在、親3人とも、80代半ばに差し掛かっていますので、もし葬儀をやることになったとしても、家族葬で良いかと思いました。もちろん現在は、コロナでもともと家族葬が主流になっているようです。

2.は、私がすでに感じていたことで、長女の結婚の時もそう実感しましたし、次女も現在、お相手がいるので、本当に、配偶者次第で人生は変わると実感しています。

3.は、映画では、自宅が高く売れてお金に余裕があると思っていた義父母が、その後に豪遊し、お金がほとんど残っていない状態になってしまっていたのですが、これは退職後あるある(?)なので、気をつけないといけませんね。

4.は、改めて思いました。自宅のリフォームも、安易にやらずに、必要なところを見極めなくてはともいます。

イナカのせいか、もう公開期間が終わり間際のせいか、映画館はとっても空いていましたが、観た人にはいろいろ考えるきっかけになるのではと思いました。

若い方にも観てほしいですね~。もう公開は終わってしまいますが、そのうちどこかの配信で観られるようになると思いますので。

主人公が、子供から当然のように、「式の費用を出してもらえる」と思われていたり、親からも「あなたたちのところは共働きだから、お金貯まるばっかりでしょ、少し都合してくれない?」と言われたり・・・

もちろん、同じパターンの人ばかりではないと思いますが、定年を迎える前の親の懐事情もなんとなくわかるのではないでしょうか。定年前にどれくらいお金があるのかなんて、若い人は想像もつかないですよね。そしてそれを知って、なんとなくでも、自分たちの時にはどうなっていたいか、考えてみるのはとても良いことだと思います。

私自身も、自分の親が定年した時に、退職金がいくらだったか、貯金がいくらあったか、まったく知りません。聞いたことなかったですね。

なかなか面白い映画でした。

天海祐希さんが美しくて、役柄でずっとボロボロのバッグを持っていたのですが、最後に10万円のバッグを買って颯爽と街を歩いた時には、「ああ、やっぱり天海さんにはこちらのバッグがぴったり」と思ってしまいました(#^.^#)