日本はこの30年間、給与水準が上がっていないといわれていますが、退職金は、上がらないどころか減っています。
大卒の正社員として企業に定年まで勤めた場合、1,000万ほども退職金は下がっているのだそうです(企業によりもちろん差があるとは思いますが)。
そんな中で登場した「確定拠出年金」。
私もこれまで何度も、ママ友の間でも話題になりましたが、今でも「確定拠出年金って、よくわからないよね。旦那が適当にやってるけど」と言われることは多いです。
あんな大切なものを「よくわからない」で済ませるのは、もったいないです(と、私は思っています)。
名前がそもそもわかりにくいと思うのですが、将来、定年の時にもらえるはずの「退職金」だと知れば、「よくわからない」で済ませられるものではないと思います。
もっとわかりやすく「退職金自己運用制度」とかにしたらダメなんでしょうか。
私も、主人が定年近くなってから知ったのですが、「退職一時金」として受け取れるいわゆる「現金」は、予想よりとても少なかったです。
え??
と思ってしまうくらいの金額。
※退職金があるだけいいじゃない、ということはわかっていますが、ここでは話題にしません。
そこに、企業年金と確定拠出年金が加わって、「退職金総額(?)」となります。
「年金」と名前がついているだけあって、一時金として受け取る以外に、「年金」として、毎年少しずつ受け取る方法も選択できますが、退職金であることに変わりありません。
主人の会社では、毎年一回、その時点の「退職金残高」として、「退職一時金」と「確定拠出年金」が通知されるので、それを見るとわかりますが、退職一時金って、予想より少ないですよ(;^_^A
タイトルにも書きましたが、
確定拠出年金は、退職金です。
正確に言えば、「退職金の一部」です。
ということは、確定拠出年金の残高が、退職金の金額に直結するということです。
そして、その確定拠出年金は、運用次第で増えたり減ったりするという事実を、知らないで過ごしてしまうのはどうでしょうか。定年間際に知ったら、後悔しないでしょうか?
もちろん、それ以外にたくさん貯金できてるから大丈夫というご家庭もあるかもしれませんが。
企業にもよると思いますが、確定拠出年金制度に加入する際に、説明を受けると思います。パンフレットをもらったりとか。
でも、やっぱり、すぐにもらえるお金ではないし、普段投資していない人だと、「わからないから定期でいいか」と定期預金を選んでしまう人は多いと思います。
でも、このお金は、それまで企業が従業員に代わって「運用」してくれていたお金を、「今度は自分でやってね」と、退職金の積立金を「先払い」してくれているものです。企業は、「定期預金」に入れていたわけではありません。それまで、ちゃんと運用してくれていたのです。
本当なら60歳になるまで、おそらくその存在すらあまり気にしなかったものを、現役のうちから「自分で運用しなさいね」と渡されているのです。
わからないからと何もしなかったら、会社が「運用」してくれていた分が、まったく増えないことになります。
私は自分が現在のところ、確定拠出年金様さまなので(運用がうまくいって増えている)、これをしないなんてもったない、と思ってしまいます。退職一時金の非課税制度の範囲内であれば、運用益も非課税になります。
でも、もう、今更同世代の人には言えませんが(ほほ運用が終わる年齢なので)、若い世代の人にはぜひ、確定拠出年金で投資をしてほしいと思います。
10年後に気付いたら遅いです。運用は、一般的に長期にすればするほど効果が出るものなので、10年何しないのはもったいない。
それでも、40代くらいで気づけばまだ間に合います。
主人は、再来年に定年を迎えますが、確定拠出年金の株式運用の資産はそのまま運用をできるだけ続ける予定です。運用を続けるといっても、もう入金はせず、保有し続けるだけです。
それでも、長年買い続けてきたので、持ってるだけで増えると思います。
株価の上昇と、配当金は自動的に再投資されるので、入金しなくても保有数も増えていくはずです。
また、株価が多少、下落しても、リーマンショックの時もコロナショックの時にも買い続けてきたので、多少の下げではもう、含み益はなくなりません。
昨年のコロナショックの時にも、残高は40万くらい下がりましたが、含み益がマイナスになることはなく、その時に債券ファンドの一部を株式ファンドに振り替えたことで、さらに残高が増えています。
掛け金の上限が決まっていますので、金額的にはあまり多くありませんが、サラリーマンの退職金が500万円増えるのって、大きいですよね。
もう、入金できる時間は短いのですが、このまま運用を続ければ、おそらく元本の2倍にできるだろうと思っています。
投資をしない方には、自分のお金が2倍になるって、想像できないかもしれません。
同じ会社に勤める人が、毎日同じ場所に出勤し(今はコロナで、出勤しないかもですが)、同じような仕事をし、同じくらいのお給料をもらって定年まで勤めたとして、確定拠出年金で運用するかしないかで、受け取る退職金に500万の差がついたとしたら、どうでしょうか。
もちろん、増えた方も、そんな話はしないと思いますが・・・。
昔は、郵便貯金でも、2倍にできた時代があったそうですが、残念ながら今はそんな定期預金はどこを探してもありません。
ですが、インデックスファンドなどに長期投資をするだけで、実現可能なのです。
倍にはならなくても、1割か2割増えるだけでも嬉しくないでしょうか。銀行はどこもゼロ金利なのですから。