日々、節約することは、投資資金や貯蓄に回すお金をねん出することにつながります。
これまで、各種保険も、検討しながらかけてきたつもりですが、
「これはいらないかな~?」
と思っても、日本人にありがちな「でもやっぱり、入院したりすると困るから・・・」と、
「心の支え」
的な部分も多く、解約できていないものもあります。
その一つが、23年くらいかけ続けている
「がん保険」
です。
当時まだ新婚で、家計や保険のこともどうやって良いかよくわからなかったのですが、主人がその頃まだ結構「タバコ」を吸っていたため、肺がんが心配だったという理由があります。
若い頃に入ったため、夫婦二人分の掛け金でもとても安いこともあり、ずっと続けて現在に至っています。
ですが、昨日主人が、年に一度の会社からの更新手続き案内を持って来たので改めて見てみたのです。
そうすると、
・がん診断一時金(1回のみ)・・・夫100万円 私60万円 ※上皮内新生物の場合は給付なし
・入院給付金・・・夫一日15,000円 私10,000円
・通院給付金(20日以上の継続入院後の通院)・・・夫1日5,000円 私3,000円(65歳以降は各々半額)
・がん先進医療給付金・・・なし
・がんで死亡時の保険金・・・夫150万 私100万円(65歳以降は各々半額)
となっていました。
100万円の重み
主人が30歳くらいの時に入った保険ですので、その時にはお金もなかったし「給付金が100万円もあったら助かるよね・・・」と思っていたのですが、いざ50代になると、
「もらえるかもらえないかわからない100万円のために(がんになるかどうかわからないのに)ずっとかけ続けるってどうなの??」
と考える自分になっていました。
主人にその話をすると、「100万か~。まあ、解約してもいいんじゃない?」との返事。
もちろん、いざという時にはもらえた方がいいんですよ、100万円。
でも、我が家が入っている大昔の「スーパーがん保険」は、解約返戻金があるタイプで、解約すると何割かは保険料が戻ってくるはずです。そのお金をどこかに貯めておいて、これから毎月払うはずの保険料(終身払いなので)も、そこに積み立てていけば、
別に保険に頼らなくてもいいのでは??
という気持ちが少し前からあったのですよね・・・(;^ω^)
とっておいて、幸い病気にならずに使わなければ、他の何に使ってもいいわけですし。
もう加入後25年近くたっているので、医療内容も昔とは違っていますし、そもそも最近では「20日以上の入院」がほとんどないようです。ということは、通院費用はもらえない確率が高いですね。まあ保険って、「使わない」のが一番いいことと言われていますが。
またがんになって怖いのは、「転移」したり「再発」したりして、治療が長引くことですが、この保険では一度給付金を受け取ってしまうと、「再発」時には何も出ません。それでも保険料は「払い続ける」ことになるわけですね。
ただこの保険も、「Days」という、付けたし保険のようなものが付けられるようになっており、保障を厚くすることができます。更新時には毎年、それをお勧めされています。ただそれをつけると保障は充実されますが、もちろん保険料が高くなります。
65歳以降半額
それに、若い頃にはあんまり感じなかったのですが、
65歳以降に半額
になるってどうなんでしょ??(;^ω^)払う保険料じゃなくて、もらえる保険金が、です。
そこからが一番、保障が欲しい時期ですよね?65歳なんて、うちの主人はすぐですよ(笑)
長い間、かけてきて、いざ必要な時に「半額」(笑)
契約した時には、65歳なんて「遠い遠い未来の話」だったのですが、今となってはもう10年もありません。一番保障が欲しくなる時に半額になってしまうのだったら、やはりその分を積立でもした方がいいかなと。
65歳以降になったら、主人ががん死亡の場合75万の給付金です。それまでに払い込む保険料総額はおそらく100万円を超えます。
もちろん、保険は損得で図るものではないとわかっていますが。
がん家系ではなさそうだし
この年になると、それぞれの両親の兄弟姉妹も病気になったり亡くなったりすることが多くなりますが、どちらの家系にも「がん」の人はいないのです。
これまでいないからこれからもいないとは限りませんが、がん家系でもないし、それより他の病気(脳や心臓系など)を心配する方が有効なのではないかと。
終身医療保険には別に入っていますので、もちろんがんの時にも給付金は出ます。
高額療養費制度
実は私は40代の時に一度、結構大きな手術をして2週間入院しています。その時にはもちろん、すでに入っていた医療保険から給付金がいただけて助かったのですが、健康保険組合の「高額療養費制度」のお蔭で、ひと月の負担はなんと
2万円
で済んだのです( ゚Д゚)
(※これは加入している健康保険組合により金額が異なるようです。また、差額ベッド代など、対象にならないものもあるようです)
話には聞いていたのですが、いざ本当に利用してみると、すごい制度ですよね!!とっても助かりました・・・。本当なら何十万もかかる費用が、数万円ですむのです。
この制度があれば、治療費はほとんど心配いらないですし、治療費以外の他の出費はなんとか貯蓄から賄えると思います。それくらいの貯蓄は必ず必要ですね~。
「医療保険は、いろいろな病気の時に対応できますが、がん保険は「がんの時」しか給付金が出ません。」
と、以前あるライフプランナーの方に言われたことがあります。どちらか一つと思うなら、医療保険を残してくださいと。
若い頃は「夫が肺がんになったらどうしよう」と必死だったのですが、もうあの頃とは家庭の事情も違いますし、我が家に必要な時期は終わったかなと思います。
色々と考え、現在の我が家の状況では、今のがん保険はあまりニーズに合っていないかもしれない・・・と、今年はっきりと感じたので、おそらく解約することになると思います。
解約返戻金がいくらになるかわかりませんが・・・
とりあえず手続きして、解約した後には、また少しですが、その分の積み立てをどこかでやりたいと思っています。