今、実家の父と11月に旅行に行く計画があります。
実家の父とは、3年くらい前に初めて一緒に九州旅行に行ってから、時々２人、または実家の姉も加わって3人で旅行しています。
このブログでも以前書きましたが、母は7年くらい前に病気で亡くなっています(主婦の終身保険(1)を見てね)。
父はお蔭様で元気で、毎日趣味の仲間と楽しく遊んでいるようでしたので、余生をそのまま楽しんでくれれば良いなと思っていました。
母とは結婚してからもずっと一緒に買い物したり食事したりしていましたが、父とは年末年始、お盆などは家族で食事しましたが、普段は顔を合わせてちょっと会話するくらいで、一緒に出かけた記憶は、子供の頃父母の実家へ帰省したこと以外は、ほとんどありません。
なのにこうして一緒に旅行に行くようになったのは、ちょっとしたきっかけでした。
母が亡くなって数年たった頃、私が見つけた、ある演歌歌手のクリスマスディナーショーの広告。
父は演歌好きなので、興味あるかなと思い、一人3万円とちょっと高いけど、たまには親孝行しようかと初めて思いつきました。
でも、3万円あったら温泉にも行けると思い、どちらが良いかと父に連絡しました。
私は、てっきりディナーショーが良いと言われるかと思っていたのですが、父は「温泉が良い」とのこと。
私「(えっ、そっちがいいの??)温泉の方がいいんだね～。どこか行きたいとこある?」
父「別府とか・・・九州行ったことないし。遠いかな?」
私「(・・・そりゃまた遠いね(;´･ω･)と思っても口には出さず)そうかあ。いいよ、じゃあ調べてみるから」
・・・ということで、ディナーショーが別府温泉に変更。
私がその話を持ち出すまで父は、旅行に行きたいなんて私たちに言ったことはなかったのですが、後で聞いてみると、趣味の仲間も、日帰り旅行くらいは仲間で行っても、遠くまで行く旅行は奥さんと行く人が多く、仲間とは行けないとのことでした。
「みんな、あそこ行ったここ行ったって、お土産持ってきてくれるけどな。もらうばっかりで」
・・・私は、父が旅行に行きたかったなんて知らずに、元気で遊んでいてくれるからいいなんて思いこんでいて、申し訳ない気持ちになりました。
母が亡くなってから、もっと気を使ってあげるべきだったな～と。
母が亡くなったのは、父が70代前半で、時間も体力もあり旅行に一番行ける時期だったのに、どこにも連れていってあげなかった。
その時に行った九州旅行はとても喜んでくれて、最初の予算3万円では収まりませんでしたが（笑）、行って良かったと思いました。
実は父との旅行なんて、何を話したらいいのかと悩みながら出かけたのですが(;’∀’)、案外何も話さなくても、バスガイドさんが楽しく話してくれて、現地ではあちこち有名な観光地に連れて行ってもらえ、食事も現地の名物がいろいろ食べられて、結構楽しく過ごせたのには自分で驚きました。
昔は気難しかった父も、年をとってまるくなったのか、何も見ても喜んで、文句も言わないので、一緒にいてもけんかすることもなく平穏な3日間でした。
現在、父はすでに80を過ぎましたが、幸い元気で、出かける気力もあるので、年に数回は日帰りや、ちょっと遠出の旅行にできるだけ一緒に行くようにしています。
女性は、母親とは出かけることはあっても、なかなか父親と出かけることは少ないと思いますが、もし私のように、お母さんが亡くなられて、お父さんがお一人という場合は、思い切ってどこか一緒に出掛けてみると(旅行ではなく食事でも)きっと喜ばれると思います。
自分から「一緒に出掛けたい」なんて、なかなか言えないと思いますから・・・
私も、子供たちも大きくなり、家を空けても大丈夫になってきたのでできるようになったということもありますね。
母には何もしてあげられなかったという後悔があるので、父がまだ元気でいてくれて、親孝行する機会があることに感謝しています。母が病気だった頃、我が家も子供がまだ小学生で、家を空けるということが難しかったのですが、年に1回、2日くらい、頑張ればなんとでもなったのに、連れていってあげれば良かったという後悔がいまだにあります。
一回の旅行費用は結構するのですが、私の親孝行に関してはまさに「今」しかできないと思っています。
あと何年できるかわかりません。
それに親孝行って、結局自分のためにやってると、私は思います。
父が元気なうちに、そのための費用はなんとかねん出して、できるだけ一緒に出掛けたいと思っています。
そのためにも、これからも節約や投資を頑張っていきます。
