術後のご報告

ずいぶん間が空いてしまいました。

おかげ様で手術は無事に終わり、退院して日常生活に戻っています。

幸い今のところ転移も見られず、見つかった部分のがんは取って頂けたようです。

傷も比較的小さくすみ、動くと多少の引きつりなどはありますが、日常生活に支障はありません。

本当に日本の医療に感謝しています。

また、ブログでご心配くださった方にもお礼申し上げます。

お気遣いありがとうございました(*^-^*)

以前、退院後に医療費について書きますと言ったので、簡単にご報告したいと思います。

予想より安かった手術費

結論から言いますと、私が予想していたよりもだいぶお安かったです。

と言っても、もちろん高額なのですが。

でもあんなに高度な医療と看護をして頂いてこの金額とは、本当に(何度も言いますが)日本は素晴らしいと思います。

個室に4泊5日の入院で、乳房部分切除手術を受けて、
支払い総額 約18万円(窓口での3割負担額)

でした。

そのうち、個室代が約9500円×5日分で、45000円ほどかかっています。

なので、もし個室でなくて大部屋を選択していたとしたら、支払いは約135,000円だったということになります。

窓口で支払いをしたとき、正直なところ「えっ、これでいいの?」と思いました。

実質支払いはおそらく4万円

前回のブログで、今回の支払いは高額療養費制度を利用して約12万円(ひと月6万)ほどではないかと書いたのですが、あれは私の勘違いで・・・m(__)m

健保の説明を読み落としていて、主人の会社の健保は、やはり以前入院したときと同じ「月2万まで」の負担で済むそうです。

なので、2か月分でも「4万円」の負担です。

今回窓口では個室代をのぞいて135000円ほどの支払いでしたが、恐らく4万円を引いた9万円くらいは数か月後に戻ってくると思います。

本当に、気力と体力が弱っているときにこれはありがたいです・・・

これは毎月、健康保険料を支払っているから受けられる恩恵ですね。

「健康保険」って保険なんですよね(当たり前か^^;)

マイナンバーカードは使用せず

これは私の準備不足で、入院時の保険証をマイナンバーカードを使えば、「高額療養費制度申請書」を出さなくても制度が適用されると思ったのですが、入院時にマイナンバーカードを出そうとしたら、なぜか窓口で「通常の保険証をお願いします」と言われました。

その時には言われるまま、普通の保険証を出したのですが、考えてみたら、5月中に何度かすでに、普通の保険証で診療を受けて支払いをしていたので、月途中でマイナンバーカードにはできないのかな、と(違うかもですが・・・聞けば良かったです^^;)

なので、結局マイナンバーカードは提出せず。普通の保険証での支払いになったので、最初から「高額療養費制度」の限度額で支払いを済ませる、ということはできませんでした。

でも、何もしなくても数か月後には、還付金として主人のお給料と一緒に振り込まれると思うので、それでOKかと。

個室の感想

私は出産以外で入院の経験は数回あります。

個室を選んだのは今回が初めてでしたが、多少お金はかかりますが、年をとればとるほど個室はありがたいと思います。

これまで貯蓄を頑張ってきた方、こういう時には惜しみなくお金を使いましょう~(*^^*)

術前のまだ体力のあるときはともかく、術後の痛みのある時など、自分ひとりの部屋で静かに療養させてもらえたのは本当にありがたかったです。眠い時にはぐっすり休めましたし、逆に眠れない時にも明かりをつけて少しスマホを見たり考え事をしたり自由にできました。

シャワーなども入りたいときに入ることができ、トイレも室内にあるので夜中に行くときにも便利でした。

入院期間が長くなると個室は大変かもしれませんが、最近は私のように数日で済む入院も多くなっているようですので、私と同じくらい、またはそれ以上の世代の方は私はぜひ個室に入られることをお勧めします。ゆっくり休めるので回復も早いと思います。

でも予約はできなくて入院当日、空いているのを祈るのみなんですが・・・(私の病院の場合はそうでした)

全身麻酔について

出産以外に手術のご経験がある方はそれほど多くないと思います。

私は以前の手術はいずれも部分麻酔だったのですが、今回初めて全身麻酔での手術になりました。

全身麻酔を受けるにあたっては、まず、入院の前に、全身の状態が麻酔に耐えられる状態かどうかを調べるため、肺の機能などの検査を受けます。

さらに、全身麻酔を受けている間は、心臓が止まるそうで、人工呼吸器を口に着けることになります。

そのために、口の中の衛生状態を事前チェックされます。

全身麻酔するのに口の中が関係あるの??と私もびっくりしたのですが、ぐらぐらしている歯があったりすると、硬い器具を口の中に入れたときに歯が取れてしまうことがあったり、のどに管を入れて人工呼吸することになるので、喉の状態を調べたりと、一つ手術を受ける前に、全然違うところの検査も必要になるということを、今回初めて知りました。

歯は普段から定期的にクリーニングに行ってお手入れしているので、歯の状態が良好で良かったと、しみじみ思いましたね。

歯の状態が悪くて全身麻酔が受けられないと、手術が受けられないということになってしまいます(事前に歯科治療を受ける方もいらっしゃるそうです)ので、あまり関係ないと思われがちですが、普段から歯の健康を気にすることは大事なんだなと改めて思いました。

それにしても全身麻酔というのは本当にすごい技術ですね。

手術は多少なりともみんな怖いという印象があると思うのですが、実際は術中の記憶はほんとにありません。

最初に多分?点滴で体に麻酔薬が入り、スタッフの方に「ご気分大丈夫ですか?」と聞かれ、「少しふわっとします・・・」と答えたら、「大丈夫ですよ~、ゆっくり深呼吸しててくださいね」と言われて、数回深呼吸したら。

本当にすぐ意識がなくなったようで、次の瞬間

「〇〇さん、手術終わりましたよ

ほんとにあっという間、というか自分的には「間」もなかったのですよね。

眠るのとはまた違う感覚でした。

同じように乳がんの手術を受けたことのある友人から「“秒”で意識なくなるから」( ゚Д゚)と言われていたのですが、ほんとにその通りでした。

麻酔の力ってすごいな~と。

おかげ様で術中の痛みも怖さも感じることなく終了しました(終わってからの方が、多少の痛みや引きつれなどありましたが)

全身麻酔には、いろんなリスクもあることは承知していますが、本当にしっかり薬剤など計算してくださって、手術スタッフの方がいろんなことを監視しながら行ってくださるので、大丈夫だと思います。

医療関係者の方に感謝

思えば今年3月に初めて「がん」と診断され、たまたま最初に紹介された病院で手術を受けることにしたけど、そこからセカンドオピニオンを聞きに行った方が良いのかと悩んだり、どれくらい切除されるのか、傷跡はどうなるのか、転移はしていないのか・・・など悩みはたくさんありました。

でも転移は最終的にはリンパ生検や術後の結果を待たないとわからないし、あれこれ考えても手術予定が後ろにいってしまうだけなので、今予約できた手術を受けるのが一番早くて確実な方法だと自分で考え、何度か術前検査に通い、幸いコロナなど感染症にもならずに、予定通り手術を受けることができました。

入院したときには「がん」とともに入院したわけですが、退院したときには一応、検査でわかる「がん」は取り除いてもらって退院できたことになります(もちろんまだまだ再発予防など治療は続きます)。

無事にがんを取り除いてくださった先生はもちろん、術後には頻繁に看護師さんが容態を見に来てくれ、夜中もずっと気にしてくださいました。

普段はなかなか病棟の医療従事者の方のお仕事を見ることはありませんが、いざ患者になると、本当にありがたいとつくづく思いました。

感謝しかありません。心からお礼申し上げます。

私なんかはがんになったと言ってもまだまだ軽い方で、長期間闘ってらっしゃる方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。頑張って頂きたいと思います。

これから私も、少しずつ腕のリハビリをしつつ、前向きに生活していきたいと思っています。

次回はまた投資について書きたいと思います。