ドルを買いたい方に「為替予約」

今年になってから少し大きい金額で為替取引を数回、やりましたので、その時に思ったことを書いてみたいと思います。

「円買い」しました

私はこれまで、円をドルに替えて、米国株を買ったりなどはよくしてきましたが、最近、久しぶりに「ドルで円を買う」という「円買い」を2回、やりました。

1回目は退職金を待たずにドル建て債券を購入したとき。

2回目はつい最近ですが、娘との旅行代金のクレジットカード支払いの金額を用意するため。

でした。

これまで何年も、買ったドルを円に戻したことはなく、ドル資産ばかり増えてましたが、やっと役に立つときが来た!という感じです(*^-^*)

ここ10年くらいでちょびちょびと、少し余った資金をドルに替えては米国株などで運用してきたもので、だいたい1ドル100円~110円程度、特に私の保有するドルは、とても円高だった「1ドル80円前後」だった時にも買い続けてきたものです。

そして今回円買いしたときには、1ドル130円を超えていましたので、為替手数料を引いても十分、為替差益が出ている状態でした。

為替手数料が安いNEO BANK

いつも数万円~数十万程度ですと、UFJ銀行からSBI証券に入金して、そこからドル買いしていましたが、今回は約7万ドル分の円転ということで、為替手数料も大きくなりますから、事前にどこで円転するか検討したんですよね。

すると、「米ドル⇔円」の為替取引そのものの手数料が、SBI住信ネット銀行(以降NEO BANK)では「1ドルあたり6銭」となっており、我が家の利用している金融機関の中では一番お安いということがわかりました。

なので、SBI証券で保有しているドルでしたが、そのままSBI証券の為替取引で円転(1ドルあたり25銭。これでも一般の銀行より安いです)するより、
NEO BANK外貨預金口座にドルのまま出金→そこで円転

という流れが、一番為替手数料が安くてすむ。

という結論に。

もともとSBI証券とNEO BANKは系列金融機関ですから、お互いの資金の入出金が無料です。

  1. SBI証券からNEO BANKの外貨預金口座(事前に開設しておく)に出金 …手数料0円
  2. 外貨口座で指値”で外貨売却 … 手数料1ドルあたり6銭。7万ドルで4200円。
  3. NEO BANK の円口座からUFJ銀行に振込 … 手数料0円
  4. UFJ銀行から、ドル建て社債を買う証券会社に円で送金  手数料220円×2回(1回の振込限度額が1000万のため)

という感じでした。

今回、多少、送金手数料を払っても「ドルのまま送金」できたら一番良いと思ったのですが、ドル送金って、思いのほか、やってくれるところが少ないのですよ(-_-;)

NEO BANKでも、事前に登録すればできるようですが、私の利用する証券会社を登録することはできませんでした。

他にも楽天証券、銀行、いろいろ調べましたが、撃沈。

ソニー銀行は、私名義の口座しかないため、主人名義の証券口座に振り込むのがNGでした。

実は今回は、最終的に入金した証券会社でまた「ドル転」するという、本当に為替手数料の無駄なことをしているのですが、今回は事前準備不足のため、ドルのまま送金する方法が見つからなかったので、仕方ないですね。

今後、手数料以上の利息が受け取れればそれでOKと思っています。

また、こちらもしばらく円転するつもりはなく、どうしても資金が必要になるまでは、受け取った利息もしばらくまとめて、また別の商品で運用していきたいと思っています。

為替手数料より影響が大きい為替レート

今日のメインのテーマですが、これまで長い間、ドルを買ってきましたが、実は「ドルの指値」ができるということを知らなかったのですね。

外貨で取引する場合、為替手数料も気になりますが、それ以上に「為替レート」が円建て金額に大きく影響してきます。

※「指値」というのは、株を買うときなどに自分に有利な価格を指定することです。

為替の指値は「FX取引」でしかできないと思っていました。

SBI証券でも、ドルを買うときには「為替取引」で表示されるその時、「今」の「リアルタイム」の為替価格でしか売買できないですよね。

なので取引をするときの為替次第で、お得だったり損しちゃったりしますよね。

ですが、「住信SBIネット銀行(以後NEO BANK)」だと、「為替予約」ができるんですね~。

ソニー銀行でもこのサービスがあるようです。

為替予約とは、一定期間内(NEO BANKだと外貨普通預金は8日まで、外貨定期預金は30日まで指定可能、読者様よりご指摘で訂正させて頂きました)で、買いたい、または売りたい外貨の為替レートが「〇〇円になったら」購入する(売却する)という予約をすることです。

為替手数料が安いということで、NEO BANK で今年になって初めて為替取引したのですが、その時に初めて
あれ、指値ができる?

と気づいて、その時の為替レートより50銭くらい円安に指定して注文を出し(急いでいたのであまり円安を待っている時間はありませんでした)、その後割とすぐに無事約定していました。

為替レートというのは、毎日上下しているというのは皆さんご存じだと思います。

ただ、最近の円安で、ドルを買いたいと思っているけど、こんな円安じゃ買いにくいな~と思ってらっしゃる方。

最近の実状レートで考えると、

130円くらいが円高。

135円を超えると円安。

くらいな感じではないでしょうか。

もちろん、110円に戻ってくれればその方がドルを買いやすいですが、あまり可能性の低いことを待っていて数年たってしまうより、早めにドル転して運用を開始した方が良いと思うんですよね。

なので、ここ1か月くらいのレートを確認して、今は少し円安気味だな~、もう少しすると1円くらい円高にならないかな??と思ったら、その金額で為替取引予約を入れておくことができます。

これは外貨預金の場合、「1週間以内にこのレートになれば買おう」と思う場合に利用できます。今すぐにドルにして株を買いたい、というときにはリアルタイムで買ってくださいね。

以下、NEO BANK アプリの外貨取引画面です。

外貨普通預金メニューを表示します(※事前に外貨預金口座を開設しておく必要があります)

現在の口座状況、為替レートが表示されます。

※「入金口座」は表示しませんでしたが、一般的には日本円の「代表口座」です。

「注文方法」が何もしなければデフォルトで「リアルタイム」になっていますが、右側にある下向き「く」のボタンをタップすると、FX口座で指定するような指値やIFD(イフダン)注文が選択できます。

ここで「指値注文」を選択して、自分が取引したい価格を入力します。

後は取引金額を入力し、いつまでこの注文を有効にするかという期間を指定して注文を出しておきます。

こうすると、自分が指定した為替レートになったときに、自動的に売買を行ってくれます

私は、為替ではFX以外、レート指定できないと思っていたので、これを発見したときには「なんて素晴らしい♪」と思いました(*^-^*)

特に大きな金額の取引をするときにはありがたいですね。

今後為替がどちらに動くか誰にもわかりませんが、ここ1か月くらいですと、130円~135円くらいの間で上下していますね。

この時、ドルを買おうと思ったら「135円」で買うより、「130円」で買えた方が嬉しいですよね。

例えば1万ドル分の取引ですと「135万」か「130万」かで、5万円も違ってきますから。

為替レートも株価と同じで、一瞬だけ「その金額になる」こともあります。

その時に、注文を出しておけば、その一瞬で取引を行ってくれます。

端末の前に張り付いて円高を狙っていなくても良いのが助かりますね。

FXトレーダーさんでもなければできないでしょうし、また、1日だけではそれほど大きく金額が動くこともあまりないので、日数的に余裕があるとき、1か月以内で「1-3円くらい円高になったら買いたい」と思った時に利用すると良いのではと思います。

もちろん自分が買った時よりさらに円高になることもありますが、それは株を底値で買うことが誰にもできないように(たまにできる人がいるかもですが)、それは仕方がないことなのであきらめましょう。

その分、ドルに替えた資金を増やすことを考えれば良いと私は思っています(*^^*)

ドルにすれば、今ですと「米ドルMMF」を買うだけで4%以上の金利がついています。

高利回りETFを調べれば、3%以上の利回りのものもたくさんあります。

何より、長期間ドルのまま運用すれば、どんどん為替差損の分岐点は下がっていきます。

そこはあまり心配しなくても良いのかなと私は思っています。

※投資のご判断はご自分でお願いします。