今回は、少し前にちらっと書いた「人生を考える出来事」についてです。
毎年、健康診断を受けていますが、今年はなんとなく、「物忘れも多くなったし、たまには脳ドッグ受けてみようかなあ」と思い、セットで受診できる「腹部MRI」も、何がわかるのかもよく理解せずに、とりあえず受けてみました。
すると、脳ドッグは異常なしでしたが、腹部MRIの方で、
子宮内膜腫瘍の疑い
という結果に。
え?って感じでした。
「腫瘍」と書いてあるので、がんのことかと予想はしたのですが、「子宮内膜腫瘍」って何、といろいろ調べ、どうやら、女性の間でよく聞く「子宮体がん」のことであるとわかりました。
毎年、通常検診で「子宮頸がん」の検査はしているのですが、子宮体がんは、頸がんの検査では見つからないと聞いたことがあります。
これはただ事ではないかも、、と、すぐに市内の産婦人科を受診→大きな病院を紹介しますからと、総合病院を受診することになりました。
そこでの内診では、今のところがんという感じではないですが、念のため生検と腫瘍マーカーやりましょうということで、検査後結果待ちをして、先日、結果を聞きに行ってきました。
結果としては、
「今回の検査では、がんを示す結果は出ませんでした。ですが、本当に100%、がん細胞がないと言い切ることはできません。腫瘍があるのは確かなので、年に一回、受診してください。」
今回の生検では「良性」という結果だったようですが、腫瘍全部を切り取って、細かく細部まで調べないと、「がん細胞はない」と言い切ることはできないのだそうです。
今のところは、子宮内の状態も悪くないので、とりあえず年に一度の検診で、腫瘍の大きさの変化などをみていきましょう、ということに。
今回はとりあえず、一安心しました。
が、最初に「子宮内膜腫瘍の疑い」の文字を見た時には、「腫瘍?がん?」と、ちょっとびっくりしましたね。
もちろん「疑い」で、確定したわけではありませんでしたが、少しネットで調べて、通常は不正出血などの自覚症状があって、状態を詳しく調べるためにMRIを受けることが多いようで、「詳しくわかるMRIで【疑い】ってことは、ほぼ確定なのでは・・・」と、いろいろ、病院行く前や検査結果待ちの時に考えてしまいました。
万一、がんだったとすれば、すぐに治療は始まるんだろうな。
すぐに手術もするのかな?
抗がん剤打つのかな?
どれくらい入院するのかな?
生存率ってどれくらいなんだろう。
私は数年後、生きているのかしら?
突然降ってわいた不安でした。
その時に、初めて、「私は数年後にこの世からいなくなるとしたら、悔いのない人生だっただろうか?」なんて考えてしまったりしました。
ちらっと考えてみただけですが、無事に娘二人が結婚したことが心理的に大きな安心となっていて、主人ともそこそこ仲良く?やってこれたし、もう、万一亡くなったとしても、人生に大きな後悔が残るということはないな、と。孫の顔が見たいとかも思いますが、それはおまけで、良い人を見つけて結婚してくれただけで、十分です。あとは二人で頑張っていってほしい。
そんなことに気付けたことは、幸せだったかも。
ただ、もう少し、あと10年くらい、行けるはずだった旅行に行けないのは残念だな、と思いますが。
私は今回、たまたまMRIで異常が見つかって、今後毎年診て頂けることは、かなりラッキーだったと思っています。
考えてみれば、病気ひとつしないことが自慢だった実母が、すでに末期の病気が見つかったのが、母が60歳手前の時。もう私自身が、ほぼその年齢なんですよね。
母はその後、不自由ながらも約10年、病気と闘いながら生活し、68歳で亡くなりました。病気にならなければ、普通の人が、子育てが終わって自分の時間を夫婦で楽しむことができる年齢を、すべて闘病に費やしました。
それもあって、毎年、多少面倒でも健康診断を受け、母と同じ病気ばかり気にしてきましたが、そちらの数値は今のところ悪くならず、違うところが悪くなってきます。今回のMRIではまた、思いもしなかった病気が浮上して、驚きました。
この年齢になると、罹患率が高くなってきますが、若い方が病気になることだってありますので、できるだけ検診を受けることは誰でも必要ですね。
皆さんもご自愛ください。