海外の投資事情

ご主人の赴任で海外生活の長い友人がいます。

彼女は私より少し若いのですが、ご主人が私の主人より年上です。あまり会えませんが、たまに会うと、お金の話はよく話題に上ります。

定年後の年金の話や、親の家をどうするかなど。

そして、彼女とは投資の話もよくします。

具体的な銘柄はあまり話しませんが、投資の話を遠慮なくできる数少ない友人です、というより、彼女しか話せる人はいません。

それは彼女も同じで、日本の友人で投資の話ができる人は私以外、いないと言っていました。

聞けば海外では投資は当たり前で、みんな普通に株を買っていると言っていました。

どうして、日本はこんなに投資しないんだろうという話になったのですが、

学生時代に一度も、投資や株の授業を受けない

というのも一因ではと。

もちろん、大学で経済学部や金融関係の学部に行けば別ですが、逆にいえば、自ら選択してその学部に入るなり、本でも買って読まない限り、一度も投資の話題に触れることなく、学生時代を終えることになります。

「株は、別世界の人がするもの」という感じですね。私もそうでした。

海外では、学生のうちからファイナンスの授業があるところも多いのだそうです。

それに日本は、大人になっても「お金を話をするものではない」という風潮がありますよね。

私たちの親の世代は、郵便局の普通貯金の金利が3-4%以上もあった時代ですから、投資なんて必要なかったでしょう。

↓2018.8.16付yahoo!ニュースより

100年以上にわたる郵便貯金の金利推移をさぐる

ですが、日本はもはやどこに預金してもゼロ金利です。

それがもう長い間、続いています。

それにしびれをきらした一部の方たちは、投資を始めていますが、投資はどうしてもギャンブルにしか思えない、という方が多いのが私たちミドル以上の世代です。

それでも、老後を年金で生きていければ問題ないのですが、年金もどんどん減っていきます。

若い世代が年配者の年金を払う今の制度では、若者が少ないのですからどうしようもありません。

国内の金利はゼロになってしまった、もうお給料も増えない。

年金も減っていく。

そして寿命は延びていく。

あとは投資して自分で増やしてもらうしかなくなり、国もNISAなどを作って後押しし始めたように思います。

でも、なかなか、50年以上も預貯金だけで生活してきた人たちに、投資しましょうと言っても難しいですね。

つみたてNISAなどは、若い人に長い時間をかけて資産形成してもらうための制度で、あと数年しか働けない私たちには、恩恵はわずかです←それでもやってますが。

これからの若い人たちは、スマホが使いこなせるし、その気になれば少ない金額からでも投資できる環境がどんどん整っていますから、あまり心配しなくても良いかもしれません。

娘たちを見ているとそう思います。

いっそ、中学生くらいから少しずつ、経済や投資の授業も年に数回、必須にしたら良いと思います。

もう残りの労働時間が短くなってから「2000万」と言われて驚いた人は多かったでしょう。

あれも、2000万ではまだ足りないとか、実はそんなに必要ないとか、その後もかなり議論されましたが、結局、どちらにせよ、あるお金で生きていくしかないのです。

これだけITで、世界の情報を知ることができる世の中になっているのですから、もし不安を感じる場合は、少し自分の老後資金について調べてみると良いかもしれません。