私は、このブログを始める前~始めたばかりの頃、少しだけFXもかじっていて、高金利通貨として名高い?南アランドやトルコリラを少し保有していました←ギャンブラー^^; マネしないでね。
結局、その後すべて売却し、「FXは投資ではないし、自分はもうやらないから、このブログでは書かない」と決めていました。
ですが、今年に入ってからの円安で、「FX口座開設数がとても増えている」とのこと。数年前までは「なんだそれ?」という感じの取引方法でしたが、最近では普通にテレビCMでも見かけますよね。
「円安傾向」だからFXをやる、というのは、いろいろお金を増やすことについて考えている方もたくさんいらっしゃるんだなと思い、まだFXをやっていないけど気になっている、という方が、このブログを読んでくださっている方の中にもいらっしゃるかなと思い、少しだけ思うところを書いてみることにしました。
FXに関しては、2018年に一度、考えを書いており、その時から基本的に考え方は変わっていません。
↑これは米ドル積立がメインの投稿なのですが、ちらっとFXに触れており、
普通に銀行などに外貨預金をするなら、「FX」口座に預けて、1倍で運用した方が良いのではと思っています。なぜなら、為替手数料がかなり安いからです。
FXで「ギャンブルではない」外貨の買い方をするなら、とにかく「1倍」で、つまりレバレッジをかけずに買うことです。
FXと外貨預金の大きな違い
外貨預金とFXで何が違うかというと、手数料などの面をのぞけば、
- レバレッジがかけられる
- スワップポイントが毎日受け取れる
この2点が大きいかと思います。
①は、簡単に言えば、わかりやすく1ドル=100円だとすると、外貨預金だととりあえず100万円の現金が手元になければ1万ドルの預金ができませんが、FXだとレバレッジがかけられるので、例えば5倍のレバレッジ取引だと、100万円の5分の1、
20万円あれば、1万ドルの取引ができる
ということになります。実際にはもっと少額でも1万ドル買えるのですが、どんどん「ギャンブル度」が上がっていきます。
ここが、外貨預金との大きな違いです。
米ドルの金利が上がっているので、外貨預金やってみたいけど、100万円もない・・・1万ドル買いたいのに、、という時に、20万円あれば1万ドル、買うことができるのです。
不思議ですよね~^^;
まあ、今は1ドル140円を超えていますので、今から20万円で1万ドルの取引ですと、144万円程度の取引となり、7倍を超えるレバレッジになりますね。
この、「レバレッジをかけられる」というところが、FXが「投資ではなくギャンブル」と言われる、理由のひとつだと思います。
外貨預金することを「ギャンブル」とは言わないですよね。ただ、外貨預金も為替リスクがありますので、安全ではないというところは同じです。
スワップポイントについて
②の、スワップポイントが毎日受け取れるということですが、外貨預金だと、満期まで保有して、払い戻されるときに、金利も一緒に受け取りますが、FXだと、これもまたなぜか、「毎日」金利が受け取れるんですね。
少し前までは、米ドルも金利が低かったため、日本との金利差があまりなく、それほどスワップポイントも多くはなかったのですが、最近では米国の金利が上昇しているので、米ドルを買ったときに受け取れる金額が増えてきているようなんですね。
SBI証券でも楽天証券でも、FX口座を開設すれば、FX取引をすることができます。
スワップポイントは、各社によってそれぞれ違いますし、金利動向によって、日々増えたり減ったりしています。
ちなみに今日、10/4に米ドル1万ドルをFXで買うと、
- SBI証券FX 米ドル1万通貨(買い) スワップポイント 119円
- 楽天証券FX 米ドル1万通貨(買い) スワップポイント 130円
となっています。11円の差なので、これはちょっと大きいですね。でも毎回楽天証券FXの方がスワップポイントが多いのかというと、そういうわけではないと思います。他の通貨もありますし、一概には言えないと思います。
これを、例えば、レバレッジをかけて(かけなくても)、米ドルを3万ドル分、購入していた場合、このスワップポイントも、「3倍」受け取れるんですね。
- SBI証券FX スワップポイント 119円×3=357円
- 楽天証券FX スワップポイント 130円×3=390円
外貨預金だと、満期まで保有してやっと受け取れる金利が、FXだとなぜか、1日保有しているだけで、翌日には上記のスワッフポイントが、口座にチャリンチャリンと入金されるんですよね(翌日ではない場合もあります)。
一日300円~400円近い金額が入金されるとなると、ひと月ではなんと1万円前後になります。
※スワップポイントは日々変わりますので、これからの金額も保証されるものではありません。
こういったことに気付いた人たちが、FX口座を開設して取引を始めているのかなと思います。
リスク管理が大切
外貨預金にしてもFXにしても、一番大切なことは、「購入時より円高になった場合の対処」です。よく「為替リスク」と言われますね。
今、日本でFX口座が増えているのは、「今後は(短期的にでも)円安だろう」と思っている人が多いからだと思います。
私もそう思っている一人ですが、「絶対に今より円高にならないか」と言われたら、私にはわかりません。
もし、今145円くらいのドルが、急に「130円」に戻ってしまっても大丈夫ですか?ということです。
まあ130円はないにしても、先日日銀が為替介入して、一気に5円近く?円高に動いたことがありました。
今回は、結構すぐに円安に戻りましたが、144円くらいの時にレバレッジをかけてドルを購入していた方は、一時的にかなり含み損になったと思います。
その時に、「またすぐ円安に戻るから大丈夫」と思えるか、慌てて売却して、数十万円の損を出してしまうか。
こういったリスクが常にあるのが、レバレッジをかけた為替取引です。
外貨預金をしていても同じで、1ドル140円の時に1万ドル分、ドルを購入すると140万円ですが、円高になって130円になると、円換算で130万になってしまうんですよね。10万円分も目減りすることになります。そこで満期を迎えたりすると、例えば2%の金利がついたとしても、3万円弱で、10万円分の値下がり分を相殺することができません。
なので、「高金利」だけにつられて取引をするのは良くないと思います。
ただ、外貨預金は、持っている日本円以上の金額でドルを買うことはできないので、急に円高になっても、戻ってくる資金が減るだけで済みますが、FXでレバレッジをかけた状態で、自分が思っていたのと逆方向に為替が動くと、自分が入れた資金よりも損失が出ることがあります。
結果、追加で入金しなくてはならなくなります。これが一番恐ろしいところです。
ただ、これから「さらに円安が進む」と考えて、ご自分で十分にリスク管理できる場合、または短期的に為替の上下の動きをとらえるのがうまい方には、FXは便利なツールだとは思いますが、まだ「投資がよくわからない、何を買ったらいいかわからない」という、投資そのものも初心者の方の場合、FXはやめておいた方がいいと思います。
FXが「投資」と言われない理由
為替は、日本の円について考えてみればわかると思うのですが、「右肩上がりに上がる」とか「下がり続ける」というものではないと思うんですよね。
FXトレーダーと言われる方々は、少しの資金でもレバレッジをかけて、短期的な取引で利益を出す方がほとんどだと思います(出ない場合もあると思います)。
一方で、「株式」は、資本主義社会である以上、「上昇を目指す」ものです。
最近は株安債券安、などと言われていますが、一時的に下がることはあっても、基本的に株価は「上がる」ことを目ざしています。
これが株式と為替の大きな違いと私は思っていて、外貨を持っていさえすれば価値が上がる、というものではなく、基本的に外貨は、「金利」を受け取れることを目的に、または通貨の「分散投資」の目的で買うものだと思います。
ですが、その「金利」も、為替動向の前には、ほんのわずかな利益になってしまいます。もちろん、今のように大きく円安に動く局面では、大きく利益がでることもありますが、逆もあります。なので難しいんですよね・・・
ただ、今後さらに円安に向かうのであれば、短期で資金が増やせる機会ではあると思います。
大切な資金を投入するには、よく検討してからにしたいですね。