退職金が入ったシニア=ネギをしょったカモ?

ちょっとタイトルがショッキングだったかもしれませんが(笑)

YOMIURI ONLINE で興味深い記事を見つけました。

老後資金を失うリスクは『退職金貧乏』から

人生でこれまで手にしたことのない多額のお金を一度に手にする制度=「退職金

まあ、親からの遺産相続などで、もっと多額のお金を手にする方もいらっしゃるかもしれませんが、一度に数百万~数千万という多額のお金を手にする機会は、人生のうちでそうそうないと思います。

この記事では、退職金を手にした方たちがやりがちな行動と、それに対する注意喚起が書かれています。

どれも、「うんうん、ありそうだよね~」と思えることですが、深く考えて行動しないとあとで後悔することにもなりかねませんので、退職金の使い方について気になる方は、とりあえず読んでみるといいかもしれません。

ざっくりまとめると、

【退職金を受け取った後の注意点】

1.退職金は、銀行口座に入金されることが多い=銀行担当員が、あなたが大金を手にしたことを知って、銀行が手数料を取ることができる金融商品を勧めてくることがある。手数料だけで退職金が減る。

2.退職金で、今まで働いた自分へのご褒美と、世界一周旅行などに出かけたり、高級車を買ってしまったりする=世界一周で、退職金の2-3割ほども使ってしまうことがある。老後資金が激減する。

3.退職金を運用しようと思い、ワンルームマンション投資を始める。うまくいけば良いが、入居者が見つからずに家賃収入が入らず、管理費などがかさみ資金が減るだけのことも。

 

など、いくつかの陥りがちな行動が書かれています。

こんなつもりじゃなかった?

どれもすべて、自分でリスクもわかった上で行動するなら良いのですが、うまくいかず「こんなつもりじゃなかったのに・・・」と後悔する方もいらっしゃるとのこと。

退職金を手にする前に、こういう記事を読んでおくと、参考になるかもしれません。

ちなみに我が家も、ここでも何度か書いている通り、主人があと5年で定年を迎えます。

退職金がいただける予定なのですが、主人の退職金では恐らく、

投資はしない

と思います。

こんなブログ書いてる人が、まとまったお金が入るのに投資しないの?と思われるかもしれませんが、我が家はすでに今現在、資産の結構な割合を投資に回しています。

それは、一般的に投資というのは、一部を除き、効果が出るまでに時間がかかるものだと思っているからです。退職金が入ったら投資しようと思っていたら、それまでの5年間という貴重な時間を、まったく投資に使えなくなってしまいます。

投資信託も、基準価額は半年やそこらで上がるものではありません(上がることもありますが)し、株だって、たいていはゆっくり時間をかけて株価が上がっていくものですよね?投資の結果が出るまでには、時間が必要なのです。

なので、少しでも若いうちにと思い、ちょっと多いかなと思うくらいに投資していますが、それは、

退職金は投資せずにとっておこう

と思っているためもあります。退職金に手をつけないだけでも、かなりの金額の定期預金を作れます。

退職金は定期預金に

退職金で住宅ローンの返済をする予定にしていらっしゃる方も多いようなのですが、退職金にはできるだけ手をつけないですむようにすると、後々安心できると思います(色々なマネー本にも書いてあります)。

主人が退職金を予定通りいただけたら、我が家の金融資産の割合は

退職金+それまでの定期預金などで3分の2

投資信託、個別銘柄株、ドル預金などリスク資産で3分の1

くらいになっている予定です。

退職金はすべて定期預金にしようと思っているので、それまではせっせと投資信託を積み立てます。

主人が定年する頃には、個人の投資信託積立、ドル積立、確定拠出年金積立は15~20年ほどになり、少しずつドルコスト平均法の効果も出てくるのではと思っています。

金融機関も、仕事である以上、収益を上げなくてはいけませんので、投資商品を売ることが悪いのではありませんが、よく考えずに勧められるまま買ってしまう「カモネギ」(ネギカモ?)にはならないようにしたいですね。